日別アーカイブ: 2018年11月13日

The Red Heads(2)

November 13,2018

left to right:
back Jimmy Dorsey, Bill Haid, Vic Berton, Fred Morrow, Dick McDonough
front Red Nichols and Miff Mole by courtesy of Tapatalk

Red Nichols(レッド・ニコルス)の名前は伝記映画「五つの銅貨」で有名ですが、トランペット奏者としての評価は芳しくありません。

最近のジャズ誌ではレッド・ニコルスについて記載されることがなく古い書物からの引用になりますが一読願います。

河野隆次著 『ジャズの辞典』より
「彼自体のプレイはお義理にもホットといえないお寂しいものであった」

ヨアヒム・ベーレント著 『ジャズ』より
「ニコルスの吹奏は、より明瞭で流麗でさえある。だが、感受性とイマジネーションの点では到底ビックスの敵ではなかったのであった」

Photo above of Bix Beiderbecke by Wikipedia

1920年代の巨星ビックス・バイダーベックと比べるのは可哀想だと思います。

レッド・ニコルスはPhil Napoleon(フィル・ナポレオン)と並び1920年代のジャズシーンでは「ニューヨーク・スタイル」と称され、「シカゴ派」とは異なった演奏スタイルで大衆に人気がありました。

Phil Napoleonについては詳しく聞いておりませんので、名前の列記に留めるのみにさせて頂きます。

レッド・ニコルスの人気については面白い事例がありました。

油井正一著(編) 『ディキシーランドジャズ入門』より(長文ですがご容赦下さい)

「1928年、プリンストン大学のジャズファンにレコード・コレクションの内容についてアンケートを求めた結果アームストロングのレコードを持っていたのは1人で、しかも1枚だったという。彼等が愛聴していたのは、白人バンドの「カリフォルニア・ランブラーズ」「レッド・アンド・ミフズ・ストンパーズ」が大部分を占め、(中略)ハーレムの黒人ジャズなどまるで聞かれていなかったわけだ。」

レッド・ニコルスの楽歴については故大和明氏の解説文を以下に添付致しました。(レッド・ニコルス物語 MCA-3012裏面解説文を転載)

Photo above of Eddie Lang by AllMusic

今回はEddie Lang(エディ・ラング)と共演した小編成の録音(1926年3月、11月)を除いたTHE RED HEADSの演奏をお楽しみ下さい。

尚、録音データはBrian Rustディスコグラフィーを参考にしました。

Here is THE RED HEADS play ”Headin’ For Louisville”.(106402)
Red Nichols(tp),Miff Mole(tb), Bobby Davis, Fred Morrow(cl, as),Arthur Schutt(p), Vic Berton(d)
New York November 13, 1925

Headin’ For Louisville

Here is TED RED HEADS play “Hangover”.(106604)
Red Nichols(tp),Miff Mole(tb),Jimmy Dorsey(cl, as), ? Alfie Evens(cl, ts), Rube Bloom(p),Vic Berton(d)
New York February 4, 1926

_Hangover

Here is RED HEADS play “Heebie Jeebies”.(107205)
Red Nichols, Leo McConville(tp), Brad Gowans(cnt),Miff Mole(tb),Jimmy Dorsey(cl, as), Arthur Schutt(p), Dick McDonough(bj, g),Vic Berton(d)
New York November 11, 1926

Heebie Jeebies

Here is RED HEADS play “A Good Man Is Hard To Find”.(107782-1-2)
Red Nichols(tp),Wingy Manone (cnt),Miff Mole(tb), Fud Livingston(cl),Arthur Schutt(p),Vic Berton(d)
New York September 16, 1927

A Good Man Is Hard To Find