カテゴリー別アーカイブ: V-Disc

大阪ジャズ同好会第33回例会概要(4) 持ち寄り『40年代のジャズ』②

October 12,2018

Y瀬氏「私的体験に基づく1940年代の音楽 」(当日配付されたレジメの内容を、Y瀬氏了解により一部編集しました)
ジャズ史的には「スイングとバップが同居した特異な時代」である1940年代だったの でしょうが、敵性音楽のレッテルを貼られて厳しく規制されたこともあるその時代(昭和15〜24年)を、ガキから少年期に実体験した者にとっては、全く違った景色でありまし た。

1.「金比羅船々・木曽節」和田肇(p)(1942年)
祖母が夕餉の支度を始める頃にラジオから流れる和田肇のピアノ。世界で一番うまい人だろうと思っていました。淡谷のり子と結婚。後の奥さんとの子が日活スターの和田浩二。後年、ヴィブラフォンの鍋島直昶氏から「あれはジャズだったよ」と教えられて驚きました。

例会当日ご紹介された「金比羅船々・木曽節」については音源が提供出来ません。代替として「日本俗曲集(和田肇編曲)」から添付します。

Here is Hajime Wada(和田肇) plays “かっぽれ・奴さん”.

旧大阪歌舞伎座 by Wikipedia

2.「夜のタンゴ」(ポーラ・ネグリ)(1937年制作=日本公開1941年)
中学2年の頃、旧・歌舞伎座近くの映画館の艶然たる美女の看板に書かれた題名 「したらアカンで!」といつも祖母に戒められる言葉を含む「ゴンタの夜」。
タンゴという単語をそれまで知らず、左頭で読んで「どんな映画?」と聞いて大笑いされました。友邦ドイツと中立国アルゼンチンの音楽タンゴは戦中も規制を免れ、外の風を運び続けました。

Here is Pola Negli(ポーラ・ネグリ) sings “Tango Notturno 夜のタンゴ”

3.「熱風」(カルア・カマアイナス)(1942年)
バッキー白方、灰田晴彦らハワイからの帰国組に朝吹英一(vib)ら慶応ボーイを加えて1937年ごろ結成。華族の子弟が多く、カオを効かせた部分も含めてハワイアンを「南方音楽」と言い逃れ、戦中も「南海楽友」と名を変えてしぶとく生き延びたそうです。

例会当日ご紹介された「熱風」については音源が提供出来ません。
代替としてワイラナ・グラス・シャック・ボーイズ(カルア・カマアイナスの変名バンド)が『セントルイス・ブルース(St.Louis Blues)』を録音した音源を見つけました。
添付のHPで聴くことが可能です。

➡️  こちら

4.「ラッパと娘」(笠置シヅ子)(1941年)
敗戦2年目の1947年に大ヒットした「東京ブギウギ」と同様、作曲・服部良一とのコ ンビ作。歌って跳ねて踊る笠置はことのほか当局から目の敵にされたようです。(注)3と4については戦後に得た知識であって、当時に演奏をラジオで聴いた記憶はありません。

Here is Kasagi Shizuko(笠置シヅ子) sings “Rappa To Musume (ラッパと娘)”.

平野
(1)1940年代に起こったニューオリンズ・ジャズの再評価運動は重要です。
「早稲田大学ニューオリンズジャズクラブ」のブログが参考になりました。(2011年11月03日掲載)
➡️  こちら

▶️ こちら


Here is Bunk Johnson’s Original Superior Band play ”Down by the Riverside”.
Bunk Johnson (tp), Jim Robinson (tb), George Lewis (cl), Walter Decou (p),
Lawrence Marrero (bj), Austin Young (b), Ernest Rogers (d)
New Orleans, June 11, 1942

Down by the riverside

(2)1942年の8月から1945年1月までの「吹き込みスト」期間中の貴重な録音です。
Here is The Esquire All-American Band play “Spotlight Band Thema~Esquire Blues”.
Metropolitan Opera House, New York, January 18, 1944
Roy Eldridge (tp), Jack Teagarden (tb), Barney Bigard (cl),Coleman Hawkins (ts),
Art Tatum (p), Al Casey (g),Oscar Pettiford (b), Sidney Catlett (ds)

 

『例会概要作成後記』
例会概要作成中に「カルア・カマアイナス」についての参考資料を見つけました。
・昭和戦中期の軽音楽に関する一考察
― カルア・カマアイナスについて ―(古川隆久氏著)
➡️こちら

Helen Ward with Red Norvo And His Overseas Spotlight Band

May 23.2018

Helen Ward Collection/CORBIS/Corbis via Getty Images)

前回投稿したCarol Bruceの録音ですが、ディスコグラフィーでは下記の通り記載されています。

Tom Lord ”The JAZZ Discography”から該当箇所を引用します。

Red Norvo
[N3071-15]
Carol Bruce With Red Norvo And His Overseas Spotlight Band
Carol Bruce (vcl) replaces Helen Ward

上記の記載が正確であれば、録音スタジオにHelen Ward が待機していたということです。

今回はこの日の録音からHelen Wardの歌唱を1曲添付致します。

又、晩年のテレビ出演時の映像がYouTubeでアップされています。(4曲お楽しみ下さい)

メドレーの最初の曲「Remember」で一緒に演奏したミュージシャンの名前(名曲も)が次々と出てきます。(泣)

余談ですが、日本では本録音の1週間前(10月21日)明治神宮外苑で『出陣学徒壮行会』が行われていました。

Photo by Discogs

Here is Helen Ward with Red Norvo And His Overseas Spotlight Band play “Too marvellous for words”.
Dale Pierce (tp) Dick Taylor (tb) Aaron Sachs (as,cl) Flip Phillips (ts) Red Norvo (vib) Ralph Burns (p) Clyde Lombardi (b) Johnny Blowers (d)
Helen Ward (vcl) V-Disc session, RCA studios, New York City, October 28, 1943

 

Here is Helen Ward sings “Remember ~ You Turned the Tables on Me ~ These Foolish Things ~Goody Goody”  from 1979 TV Performance.

Carol Bruce

May 19.2018

Carol_Bruce_in_Keep_'Em_Flying_trailer

Photo by Wikimedia

I have been posting about “Isham Jones’ tune Blue prelude” in my blog.

Please refer to my past blog.Go Here

Recently, I heard the another recording that Carol Bruce was singing.

Today I would like to post about some recordings and clips by Carol Bruce.

Carol Bruce (November 15, 1919 – October 9, 2007) was an American band singer, Broadway star, and film and television actress.

She began her career as a singer in the late 1930s with Larry Clinton and his band.

Then she joined Red Norvo’s V-Disc sessions.

Also Bruce’s daughter, Julie Nathanson(Julie Coryell ) married jazz guitarist Larry Coryell.

過去のブログで Isham Jonesの名曲「Blue prelude」について投稿しています。⇨こちらをクリックして下さい。

最近、Carol Bruce(歌手であり女優)の「Blue prelude」をよく聞いています。

今日はCarol Bruceの録音並びに映像をブログに添付しました。

Carol Bruceは1930年代後半にLarry Clinton(ラリー・クリントン)バンドの歌手としてデビューしました。

その後、Red Norvo(レッド・ノーボ)率いるメンバーと共にVディスクセッションに参加しています。

今回は「Blue prelude」とVディスクセッションから3曲をお楽しみ下さい。

尚、彼女の愛娘Julie Nathanson(ジュリー・ネイサンソン)はLarry Coryell(ラリー・コリエル)と一時結婚していました。

carol-bruce-09

Here is Carol Bruce sings “Blue prelude”. ⇨  Go here
featuring Tony Mottola (g) New York, 1957/1958
 

Here is Carol Bruce With Red Norvo And His Overseas Spotlight Band play “Embraceable you”.
Dale Pierce (tp) Dick Taylor (tb) Aaron Sachs (as,cl) Flip Phillips (ts) Red Norvo (vib) Ralph Burns (p) Clyde Lombardi (b) Johnny Blowers (d)  V-Disc session, RCA studios, New York City, October 28, 1943

Here is Carol Bruce With Red Norvo And His Overseas Spotlight Band play “Abraham”.
Members of the recording are the same as above.

Here is Carol Bruce With Red Norvo And His Overseas Spotlight Band play “Something for the boys”.
Members of the recording are the same as above.

Here is Carol Bruce with Larry Clinton and His Orchestra “1938 Musical Clip Stop And Reconsider”.

Larry Coryellと結婚したJulie Nathanson(Julie Coryell)については ⇨こちらをクリックして下さい。