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大阪ジャズ同好会第39回(2019年10月13日)「日本盤ヴィンテージ・シリーズの魅力」②

October18,2019

特集「日本盤ヴィンテージ・シリーズ」の2回目です。今回も油井正一氏による解説文(一部抜粋)を添付します。(当日補足資料として配付しました)

1.「グランド・テラス・バンド/アール・ハインズ」
Here is Earl Hines And His Orchestra play ”G. T. Stomp”.
Earl Hines And His Orchestra:Walter Fuller (tp,vcl) Milton Fletcher, Ed Sims (tp) George Dixon (tp,as,bar) Ed Burke, John Ewing, Joe McLewis (tb) Omer Simeon (cl,as) Leroy Harris (as) Budd Johnson (as,ts,arr) Robert Crowder (ts) Earl Hines (p) Claude Roberts (g) Quinn Wilson (b,arr) Alvin Burroughs (ds) Horace Henderson, Jimmy Mundy, Skippy Williams (arr) NYC, July 12, 1939

1928年シカゴのクラブ「グランド・テラス」で旗挙げされ、以後19年にわたって彼がひきいていたすばらしいビッグ・バンドの演奏だ。
1928年末―正確にはハインズの誕生日にあたる12月28日 に、シカゴのサウス・サイドに開店した「グランド・テラス」 は中央にダンス・フロアー、周囲にテーブル、入口の反対側にはるかはなれてバンド・スタンドが配置され、フロアー・ショウもよび物のひとつになっていた。このクラブの主たる株主は、夜の大統領アル・カポネが所有していたといわれる。1929年はシカゴ・ギャングの跳梁が絶頂に達した年で、「聖ヴ アレンタイン・デイの虐殺」が行われた年でもあった。ハインズのバンドはこのクラブを牙城とし、幾多の俊英を世に送りだしたが、このアルバムに収録されているのは、ス イング時代の絶頂期、1939年7月から40年6月にかけての一 年間に吹きこまれた名演16曲である。

2.「ボディ・アンド・ソウル/コールマン・ホーキンス」
Here is is Coleman Hawkins plays ”Body and Soul”.
Tommy Lindsay, Joe Guy (tp) Earl Hardy (tb) Jackie Fields, Eustis Moore (as) Coleman Hawkins (ts,arr) Gene Rodgers (p,arr) Oscar Smith (b) Arthur Herbert (ds) Thelma Carpenter (vcl) Hazel Scott (arr) NYC, October 11, 1939

ジャズの歴史上最も有名なレコーディングのひとつである。しかしホーキンス自身はこのレコードの伝説的なヒットに首をかしげ、「私はいつもこのように吹いていた。どうしてこのレコードだけが圧倒的にうけたのかがわからない」といっている。ヨーロッパに渡って5年間をすごしたホーキンスの帰国第一作であり、ヨーロッパでのレコーディングはアメリカでも発売されていたというが、つねに「オーバーなほどセンチでテクニック過剰だ」としてミュージシャンと批評家から過少評価をうけていたーときくと、このレコードがうけた原因も解明できそうだ。しかし立派な作品であることにはかわりない。

3.「ジャズの巨人/シドニー・べシェ」
Here is Sidney Bechet and his New Orleans Feetwarmers play ”Egyptian Fantasy”.
Sidney Bechet and his New Orleans Feetwarmers:Henry Allen(tp) J.C. Higginbotham(tb) Sidney Bechet(cl) James Tolliver(p) Wellman Braud(b) J.C. Heard(ds) New York, January 8, 1941

シド ニー・ベシェは、ジャズ・クラリネットおよびソプラノサックスの大巨星であった。彼の全盛期のレコードは、比較的知られていない。(中略)… ここにはじめてビクターに残された、彼の中期の傑作16曲が公開された。これらを聴いて、シドニー・べシェがジャズ界に残した偉大な功績を再認識されるファンも多いだろうし、またそうあってほしいものである。その力強さ、その創造力、そして絢爛たる表現力は、彼の偉大さを証明するものでなくして、何であろうか?

番組のバージョンとは異なります。

4.「エスクァイアー・オール・アメリカン・ホット・ジャズ」
Here is Leonard Feather’s Esquire All Americans play ”Long, Long Journey”.
Leonard Feather’s Esquire All Americans:(by the 1946 Esquire Hot Jazz Award Winners)
Louis Armstrong (tp,vcl) Charlie Shavers (tp) Jimmy Hamilton (cl) Johnny Hodges (as) Don Byas (ts) Duke Ellington, Billy Strayhorn (p) Remo Palmieri (g) Chubby Jackson (b) Sonny Greer (ds) New York, January 10, 1946

「プレイボーイ」誌に圧倒された観があるが、「エス クァイアー」は1930年代以降最もよく読まれた男性向き月刊 誌であった。 当時の編集長(現在は発行人)アーノルド・キングリッチは陽のあたらぬ芸術だったジャズをこの雑誌にとりあげた先覚者で、1944年に評論家レナード・フェザーをジャズ部門の専任記者に委嘱すると共に、人気投票をやるための専問委員会を設けた。(読者投票ではなかった) 年鑑を出すとともに、人気投票の首位を集めて毎年1月にニューヨークのメトロポリタン・オペラハウスやロスアンジェルス、さらにはニ ューオリンズで、「オールスター・コンサート」を開催した。各楽器の首位が「金賞」、第二位が「銀賞」を与えられ、 45年からは「新人賞」(銅賞)も設けられ、1947年末で終ったが一流雑誌がこのように力を入れたことが、ジャズの発展に与えた影響は実に大きかった。

30センチのSP盤ですが、転勤時の引っ越しで割れてしまいました。

(デューク・エリントンのアナウンスが翻訳されています)
「皆さん、デューク・エリントンです。 レナード・フェザーやすばらしいオール・スター・オーケストラとご一緒できて嬉しく思います。この1曲には私も加わって、ルイ・アーム ストロングが歌います。さあはじめよう。レナード。」 レナード・フェザー作のブルース。 ソロイストは、アームストロング(トランペット) → ホッ ジス→アームストロング(ヴォーカル)→エリントン (ピア ノ) →アームストロング(ヴォーカル)。

5.「巨星(Dizzy Gillespie)」
Here is Dizzy Gillespie Band play ”52nd Street Theme”.
Dizzy Gillespie(tp) Don Byas(ts) Milt Jackson(vib) Al Haig(p) Bill DeArango(el-g) Ray Brown(b) J.C. Heard(ds) New York, February 22, 1946

LP 初期に「52番街のジャズ」として発売されたことがあるが、(中略)…レイ・ブラウンの弓弾き部分が面白い。ミルト・ジャクソンとしては最も初期の録音に属する。ヴァイブの音があまりよくないのは、当時ボロボロのヴァイブを引いていたからであろう。

Photo by britannica.com

6.「ビ・バップ・エラ/モダン・ジャズの夜明け」
Here is Kenny Clarke And His 52nd Street Boys play “Royal Roost”.
Kenny Clarke And His 52nd Street Boys: McKinlay Dorham (Kenny Dorham), Fats Navarro (tp), Sonny Stitt (as), Ray Abrams (ts), Eddie DeVerteuil (bs), Bud Powell (p), John Collins (g), Al Hall (b), Kenny Clarke (ds), Gil Fuller (arr) New York, September 5, 1946

(中略)編曲はガレスピー楽団の諸作で定評のあるギル・フラーが担当した。だから変則的な編成で、ビッグバンド的なサウンドをもつ部分もある。 バド・パウエル、ソニー・スティットの好プレイと共に、2人のトランぺ ット奏者が印象に残る。どのソロが誰かは皆さんの判断にまつしかないが、「ロイヤル・ルースト」はワン・コーラス毎にドーハム・ナヴァ 口がソロを交換してい るようにきこえる。それが二回づつあり、この個所の トランペットは四コーラス (1コーラス 12小節の ブルース)である。

Photo by Wikipedia

Here is is Metronome All-Star Bands play “Victory Ball”.
Metronome All-Star Bands:Miles Davis, Dizzy Gillespie, Fats Navarro(tp) J.J.Johnson, Kai Winding (tb) Buddy DeFranco(cl) Charlie Parker(as) Charlie Ventura(ts) Ernie Caceres(bs) Lennie Tristano(p) Billy Bauer(g) Eddie Safranski(b) Shelly Manne(ds) RCA Studios, NYC, January 3, 1949

「ヴィクトリー・ボール」はテーマのあとアルト(パーカー)。そのあとを16小節づつ、マイルス?→デフランコ→ウィンディング?→ ヴェンチュラ → J.J.→ナヴァロ?と続く。ピアノだけが一コーラスのソロをとり、以下キャセレス→ガレスピー? と続いて、ラストのアンサンブルに入リ、そのブリッジをデフランコがとる。この曲は「ス・ワンダフル」のコードにレニ ー・トリスターノが書いたもの。ビリー・バウァー(ギター) はソロこそとらないが、すばらしいアンサンプル、ワークをきかせている。

大阪ジャズ同好会第39回(2019年10月13日)「日本盤ヴィンテージ・シリーズの魅力」①

October 17,2019
担当 平野隆史

ビクターレコードはコロムビアレコードと並んでアメリカの二大レコード会社です。ジャズ史上に残る名演が「ヴィンテージ・シリーズ」に収録されています。1975年、日本ビクターがLP100枚からなる「RCAジャズ栄光の遺産シリーズ」というシリーズを販売しましたが貧乏学生にとって全100枚の購入は諦めざるを得ない状況でした。そんな時中古レコード店で「日本盤ヴィンテージ・シリーズ」の存在を知りました。ジャズの知識が乏しい小生には油井正一氏による詳細な解説は大変役に立ちました。(現在では「講釈師見て来たような…」と思われる表現もありますが!)
今回は録音年月日順に14枚(15曲)を解説文(一部抜粋)と共にご紹介させていただきます。尚、本ブログでは特集(1時間)を2回に分けて投稿致します。

1.「ジャック・ティーガーデン(Jack Teagarden)」
Here is Jack Teagarden with Roger Wolfe Kahn And His Orchestra play “She’s A Great, Great Girl”.
Roger Wolfe Kahn And His Orchestra:Jack Teagarden (tb) A Arthur Schutt (p) Eddie Lang (g)Roger Wolfe Kahn (dir) (他)New York, March 14, 1928

ジャック・ティーガーデン(1905-1964)はジャズ史上最初に現われた偉大なトロンボーン奏者であった。白人でありながらブルースの真髄を会得していた。彼の歌は彼のトロンボーン・スタイルとそっくりであった。ルイ・アームストロングとジャック・ティーガー デンによって、ジャズ・ヴォーカルの最高のものは器楽奏者によ って生みだされることが立証された。彼の歌とトロンボーンは、最初の数音をきいただけで「ジャックTだ!」とわかる個性をもっていた。その点ではアームストロ ング、ジョニー・ホッジス、ビックス・バイダーベックに比肩する強い個性をもっていた。J.J.ジョンソンが現われるまでティーガーデンはジャズ・トロ ンボーン界のアイドルであった。そのJ.J.でさえいっている。「真の巨人はジャック・ティーガーデンであった」と。

2.「ヴァレンタイン・ストンプ/ファッツ・ウォーラー」
Here isFats Waller plays “Valentine Stomp”.
Fats Waller(p-solo) Camden, N.J. August 2, 1929

40年ちかくまえの録音とは思えない卓抜な録音で、フ ァッツ・フォーラーの至芸がきかれる。ジェームス・P・ジョンソンを開拓者とする「ハーレム・ピアノ・スタイル」の伝統をうけついだ傑作であろう。これは音楽的にファッツ・ウォーラーのエッセンスといえる作品である。

Bennie Moten and His Orchestra (Count Basieが左端に座っています),Photo by Library.umkc.edu

3.「カンサス・シティのカウント・ベイシー」
Here is Bennie Moten and His Orchestra plat “Small black”.
Bennie Moten and His Orchestra:Ed Lewis, Booker Washington (cnt) Thamon Hayes (tb) Eddie Durham (v-tb,g,arr) Harlan Leonard (cl,sop,as) Jack Washington (cl,as,bar) Woody Walder (cl,ts) Count Basie (p,vcl) Ira “Buster” Moten (p,accor) Leroy “Buster” Berry (bj) Vernon Page (tu) Willie McWashington (ds) Bennie Moten (dir) Chicago, October 23, 1929

原盤解説の書き出しは、マーチン・ウィリアムスによって 次のように書き起こされてる。
1932年12月中旬、大不況のさなか、ベニー・モーテン楽団のメンバーが、ニュージャーシー州キャムデンのビクター吹込所にやってきた。(中略)ベニー・モーテン楽団のメンバーは皆空腹をかかえ、沈み切っていた。リード奏者エディ・ベアーフィールドはこの時の模様を次のように語っている。
「誰もが一文も金は持っていなかった。アーチーという小男が準備してくれた兎肉シチューと四切れのパンのおかげで、ともかく餓死はまぬがれ、吹きこみをすませた。(中略)吹きこみが終ると、すぐカンサスに帰った。」この日、バンドメンたちがそんな苦境にあったようなことを示す痕跡は全くみられない。 素晴らしい音楽。シンから楽しげな演奏。 だが1932年にこうした演奏に耳を傾ける人はほとんどいなかった。アメリカ全体が大不況の嵐に包まれ、ホット演奏は見向きもされなくなっていたのだった。

4.「キング・オリバー・イン・ニューヨーク」
Here is King Oliver and His Orchestra play “St,James Infirmary”.
King Oliver, Henry “Red” Allen, Bubber Miley (tp) Jimmy Archey (tb) Bobby Holmes (cl) Glyn Paque (cl,as) unknown (cl,as) Walter Wheeler (cl,ts) Don Frye (p) Arthur Taylor (bj) Jean Stultz (g) Clinton Walker (tu) unknown (chimes-1) Carroll Dickerson (dir,vln-2) Frank Marvin (vcl) New York, January 28, 1930


三年ほどまえ、浅草の天ぷら屋でドイツの評論家ベーレント氏と「いったいジャズ史上最も早くグルーブ表現を心掛けたリーダーは誰だろう?」といいあったことを思い出す。(中略)
そこでぼくがいった。「ぼくはキング・オリバーだと思う」
「そうかも知れんがあまりにもブリミティヴすぎる」と彼は答 えた。 ぼくは何故オリバーと思うかを説明した。 ニューオリーンズにいた頃既にオリバーは最高のトランペット奏者であり、ジャズ王とよばれたフレディ・ケバードを吹き負かして王座についた男である。その話を聞くとオリバーはケバード以上にふてぶてしいトランペット吹きにきこえるがそうではない。 彼が残したどのレコードをきいても彼のラッパだけが他の一切を支配しているようなものはなく、つねに抑制と調和を保ちアレンジの中にとけこんでいる。こういう考え方こそグルーブ表現の基本であり、それ故にばくはオリバーを買うんだ………というところでこの話題は終り天ぷらをパクついたわけである。

5.「ストンプ・アンド・ジョイ/ジェリー・ロール・モートン」
Here is Jelly-Roll Morton and his Red Hot Peppers play “Little Lawrence”.
Jelly-Roll Morton and his Red Hot PeppersJelly-Roll Morton(p,dir) Bubber Miley, Ward Pinkett(tp) Wilbur de Paris(tb) Lorenzo Tio Jr.(cl) Bernard Addison(g) unknown(bj) Bill Benford(tu) Tommy Benford(ds) New York, March 19, 1930


ジェリー・ロール・モートンは(1885-1941)、ジャズの発生期に現われた名ピアニストであり、作曲家であり、偉大なコンボ・リーダーであります。彼はビクター・レコードに不滅の傑作を残しましたが、(1) コンボ・リーダーとしては、デューク・エリントンに比すべき 「グループ表現」に徹し、 (2) ピアニストとしては、後年のジョン・ルイスに比すべき「ヨーロッパ的形式」と「ジャズ」との本能的な結合感をもち、 (3) 作曲家としては、ラグタイムやブルースの比類ない音楽形式を、その全作品に盛りこんだのでありました。 この知的で、華麗で、感動的な音楽がどんな基盤から発生したものかを、ご説明しておきたいと思います。

6.「30年代のでデューク・エリントン」
Here is Duke Ellington and His Orchestra play “Echoes of the Jungle”.
Duke Ellington and His Orchestra(The Jungle Band):Freddy Jenkins, Arthur Whetsol, Cootie Williams (tp) Joe Nanton, Juan Tizol (tb) Barney Bigard (cl,ts) Johnny Hodges (as,sop) Harry Carney (bar,cl,as) Duke Ellington (p) Fred Guy (bj) Wellman Braud (b) Sonny Greer (ds) New York, June 16,1931


ニューオリンズに始まり、シカゴに北上したジャズは、小編成ジャズである。ところがエリントンやヘンダーソンは、ニューヨ ークという大都会の、規模の大きい職場で、10人以上の大編成によるジャズを演奏せねばならなかった。たしかに、ソロの部分をはじめ、至るところに、ニューオリンズ・ジャズの影響はある。 しかし、編曲を必要としない小編成と、オーケストレーションを必要とする大編成ジャズとは、根本理念がちがうのである。(中略)
デューク・エリントン自身が語る、「ぼくの楽器はピアノではなく、わがオーケストラなのだ」という言葉の意味がわかってくる。 キング・オリヴァーやルイ・アームストロングがトランペットで、ジョニー・ドッズやジミー・ヌーンがクラリネットという楽器で創造したものを、デューク・エリントンは、10数人を擁する彼のオーケストラで創造したのである。
要約すれば、デューク・エリントンは新しい音楽形式の創造者 であり、その第1人者としての地位を40年にわたって保ち続けている偉大な存在なのである。

Helen Ward 1916-1998 And Benny Goodman Photograph by Everett

7.「ベニー・グッドマン/スモール・グループ」
Here is Benny Goodman Trio with Helen Ward play “All my life”.
Benny Goodman (cl) Teddy Wilson (p) Gene Krupa(ds) Helen Ward (vcl)
Chicago, April 24, 1936


文字通り、スイング時代の絶頂期をうつしだしたグッドマン・コンボ の傑作集である。
昭和10年にふとしたキッカケで、ジャズを熱愛しだした私にとって、これらの1曲1曲には、いいつくせぬ思い出がある。現在50才前後のオ ールド・ファンにとっても、思いは同じことであろう。当時のビクター・レコードは、SPながら音質のいいシェラック盤で あった。ところが戦争が近づくにつれ、材質は悪化し、このアルバムで いえば、《張り切りおやじ》あたりからは、ザラザラと針音のする盤を買わされることになった。SP盤のレーベルわきには(特)とか(T)とかいう 刻印が打たれ、そのシルシのあるものは皆かなりゆがんだ音にプレスされたことを思い出す。《君に泣く》に至っては、ジョン・カービーのベ ースが、ほとんどきこえなかった。
今あらためて、最高技術で復元されたこのアルバムに接すると、30年あまり前の1曲1曲についての思い出が、昨日のことのように脳裡によ みがえってくる。この16曲は戦前に1曲のこらず日本盤のSPで出たが、その大半は今回はじめてLP化されたものである。

Photo above of Mezz Mezzrow, James P. Johnson, Hughes Panassie, Tommy Ladnier at the Victor studios by courtesy of TEDDY BUNN(JAZZ LIVES)

8.「パナシェ・セッション」

Here is Weary Tommy Ladnier plays ”Weary Blues”.
Tommy Ladnier, Sidney DeParis (tp) Mezz Mezzrow (cl) James P. Johnson (p) Teddy Bunn (g) Elmer James (b) Zutty Singleton (ds) New York, November 21, 1938


ユーグ・パナシェ(製作者)による「レコーディングの思い出」(中略)
1938年10月私は数枚のレコーディングを企画してニューヨーク に赴いた。私が企画したのはニューオリンズ・スタイルのジャズだった。」(中略)ジャズ史学者の中には、1938年頃にはもはやニューオリンズ・ ジャズは骨董品になっていたという人がいる。だがこれは大間違で、今世紀のはじめ頃生まれた偉大なミュージシャンたちは、まだ40才にもなっていなかったのである。彼らは皆音楽的にも健在だった。ただ色んなバンドに散ってニューオリンズとは関係のないジャズをやっていたのである。
ニューオリンズ・ジャズの花形は何といってもトランペット奏者だ。トランペットの安定した力強いアンサンブル・リードなくしては、典型的なニューオリンズのフロント・ラインが出来あがらない。トランペット奏者の選択こそまっさきに手をつけるべきこととは思っていたが、意外にむずかしいことがわかってきた。偉大なルイ・アームストロングは勿論最適任者だが、専属会社がちがっていた。もう一人の偉大なニューオリンズ・スタイル・プレイアーはトミー・ラドニアだが、誰に聞いても居所がわからない。ある者はとうの昔に故人になったといい、ある者は精神病院に収容されているという。(中略)
ニューヨークに着いた直後の一週間、私はトミーの所在をたずねまわったが、とうとうみつけだすことができなかった。 他のメンバーはすぐ揃った。 しかしどうしても手がかりがない侭数日が過ぎた。トミー・ラ ドニアを入れずにレコーディングするのでは出来栄えが半減してしまう、ということが目に見えていたので私は録音を延期した。ある晩メズロウが、ハーレム中をトミーを探して歩いてみようと提案した。夜中に探索がはじまった。7番街の端から端まで、ハーレム中 に知己をもつメズロウは店をのぞきこんで「トミー・ラドニアが何処にいるか知っている人はいないかい?」とたずね歩いた。約一時間ほど経った時、玉突き屋から出てきた男がメズロウのそばにくると「トミー・ラドニアの居所を知ってるよ。この手紙を出しにゆくところだ」といって一通の手紙を差しだした。私はその手紙に数年前パリで会ったことのあるパナシェだが是非会いに来てくれないか? とつけたした。トミーはニューヨークからほど遠からぬニューバーグに住んでいた。 3日後トミー・ラドニアはメズ・メズロウの家を訪ねてきた。 ニューヨークの喧騒にたえかねて数年前に小都会に移住し、トリオをひきい、トランペットの個人指導をしながら平穏な生活を送っていたのだそうだ。
発狂説もあったし、精神病院へ入れられているという説もあっ たよ、というと彼は答えた。
「発狂? なるほどそうかもしれない。だけどまだ精神病院には 入れられてませんでしたな」
彼は吹きこみの話に大いに乗り気であった。11月21日、上記の メンバーで2曲が吹きこまれた。《さあはじめよう》と《レヴォ リューショナリー・ブルース》である。

(使用音源)
1.Jack Teadarden(VRA-5019)
2.Fats Waller/Valentine Stomp(VRA-5020)
3.Count Basie/Count Basie n Kansas City(VRA-5008)
4.King Oliver/King Oliver in New York(VRA-5016)
5.Jerry Roll Morton/Stomp and Joys(VRA-5006)
6.Duke Ellington/Daybreak Express(VRA-5002)
7.Benny Goodman/The Small Groups(VRA-5026)
8.The Panassie sessions(VRA-5015)

以上

神戸ジャズ愛好会9月例会(2019年9月22日) 特集『Columbiaレーベルの名演』①

September 23,2019

今月のテーマ『Columbiaレーベルの名演』

・Y濑氏
(当日配付されたレジュメの記載を編集せず転載しました)

奇跡の名盤「カーネギーのグッドマン」
1938(昭和13)年1月16日にベニー・グッドマンがクラシック音楽の殿堂だったカーネ ギーホールで敢行したコンサートは、その歴史的な意義付けに留まらず、舞台に置かれた1本のマイクが秘かに拾っていた音がCBSに残され、長い眠りを経て1950年に33回転のLP技術と出会い、記録的な大ヒットとなる劇的な展開をみせました。
1956(昭和31)年の映画「グッドマン物語」も見た記憶もあるのですが、貧乏学生でL Pに手も出せなかった小生が、初めてコンサートの全容を聴いたのは1990年代に入ってからのSONYの日本版で、2枚組CDで5000円。油井正一の解説で、出演者への報酬配分は演奏小節で割り出し、ジーン・クルーパが最も多かったなどと書かれています。97年の再発時は3000円、 そして2000年に「完全版」が出て、それまで「録音不良で省略」とされていた2曲やグッドマン自身の曲紹介も収録が売りでした。
今回は完全版を冒頭からと思ったのですが、冒頭のグッドマンのコメントは1950年時点のものですし、削除曲はそれなりの理由があったようで、LP(あるいは初CD化当時のまま、頭からなじみの15分弱をお聴きください。

「その手はないよ→ワンオクロック・ジャンプ→ジャズの20年(センセイション・ラグ、
私はヴァージニアへ、恋人がほほ笑めば、シャイン)」

(録音全編を添付致します)

Here is Benny Goodman: January 16, 1938 Carnegie Hall (Full Concert)

本録音については、IAJRC(International Association of Jazz Record Collectors)の記事で詳しく記載されています。(2006年8月) (以下、録音時の秘話を引用します)

録音に際しては放送局の回線を極秘に使いました。その当時、CBSは毎週日曜日のニューヨーク・フィルの演奏を放送するためにカーネギーホールに常設の放送回線を設置していました。BGコンサートはCBSの電話線を通じてホールから離れたARS(Advertisers ‘Recording Service)スタジオで所謂「ダイレクトカッティング」されたようです。

Photo by The Famous 1938 Carnegie Hall Jazz Concert” by Jon Hancock

・T川氏

(当日補足資料として配付されたレジュメを添付致しました)

1. Here is Lillie Delk Christian with Louis Armstrong and his Hot Four play “You’re A Real Sweetheart”.
Lillie Delk Christian(vo) Louis Armstrong(cnt) Jimmie Noone(cl) Earl Hines(p) Mancy Cara(bj) Chicago, June 26, 1928

2. Here is The Original Cresent City Jazzers play “Carry It On Down”.
St.Louis November 261925(0keh 9410-A)

3. Here is Chas. Creath’s Jazz-0-Mamiacs play “Market Strteet Blues”.
St.Louis December 2,1924

4. Here is Kid Ory Creole Jazz Band play “At A Georgia Camp Meetig”.

5.Here is The Harlem Footwarmers(Duke Ellington) play “Mood Indigo”.

ブログ作成者も同じレコードを所蔵していました。

第25回神戸ジャズサロン(2019年6月30日)①

July 01,2019

昨日、神戸ジャズサロン(神戸ジャズ愛好会と会員・会場は同じ)に参加しました。 今回のテーマ 「ビッグバンド(ラージ・アンサンブルの醍醐味を楽しみましょう)」でした。

今回は映像コーナー含め5人がご紹介された演奏をお楽しみ下さい。

・Ch氏

Here is Gianni Basso & AT Big Band

Here is Gianni Basso & AT Big Band play “Miss Bo”.
Gianni Basso(ts), Valerio Signetto; Beppe Giurato; Fulvio Albano; Gianfranco Amerio; Guido D’Agostino(sax), Pippo Colucci; Luca Calabrese; Felice Reggio; Gigi Mucciolo; Luigi Galia(tp), Gianni Bogliano; Mauro Parodi; Marco Tempesta; Giorgio Pettenuzzo; Mauro Brignolo(tb), Riccardo Zegna(p), Luciano Milanese(b), Giancarlo Pillot(ds)
November 2,1985

当日ご紹介された「Groovin’ High」の映像(1985年)がございました。
Here is Gianni Basso & AT Big Band play ”Groovin’ High”.

・T見氏

Cees Slinger

T見氏が当日配布されたレジュメを添付します。(Dusko Goykovichが参加しています)

Here is Cees Slinger Octet play ”From Way Back”〜”Sweet And Lovely”.
Live at the North Sea Jazz Festiva,l July 16, 1982

・F川氏

鈴木正男& スイングタイムス
鈴木正男さんは故鈴木 章治の実弟です。
Here is 鈴木正男& スイングタイムス(SWING TIMES) play “Let’s Dance” 〜”Muskrat Rumble”.

角田健 一ビッグバンド
当日は新作「『BIG BAND SPECIAL ~華麗なるビッグバンドサウンド~』」から「I Left My Heart In San Francisco」をご紹介されました。
本アルバムについては下記HPを参照願います。

こちら ▶️

足立衛&アゼリアジャズオーケストラ

足立衛&アゼリアジャズオーケストラについては下記サイトを参照願います。

こちら ▶️

当日は新作「THE BEST OF JAZZ」をご紹介されましたが、都合によりYoutube映像を添付いたしました。

Here is 足立衛&アゼリアジャズオーケストラ play “Sing Sing Sing”.

映像コーナー

・K氏

デューク・エリントン楽団

1958年、アムステルダムのコンセルトヘボウ(コンサートホール)で開催されたライブ映像をご紹介されました。当日は13分の映像でしたが本ブログでは全編(1時間17分)添付致します。

Here is Duke Ellington Orchestra ”Amsterdam 1958”.

・M渡氏(神戸ジャズサロン主宰者)

レディー・ガガとトニー・ベネット(2014年)
2014年7月28日、ニューヨークのジャズ・アット・リンカーン・センター内フレデリック・P・ローズ・ホールにて開催されたコンサートの映像をご紹介されました。

本プログでは1曲だけ添付致します。
Here is Tony Bennett and Lady Gaga sing “Anything Goes”.

Photo above of Dusko Goykovich by courtesy of Fotocommunity

大阪ジャズ同好会第35回例会概要(2)参加者持ち寄り「スイング時代のビッグバンド」①

February 14,2019

Photo by Pinterest Charlie Barnet, Tommy Dorsey, Benny Goodman , Louis Armstrong & Lionel Hampton in the 1948

2月例会「スイング時代のビッグバンド」については、2回に分け(前半は3人・計10曲)ご紹介させて頂きます。

・T村氏(レジュメに記載されたコメントは編集しておりません)
Here is Artie Shaw & His Orchestra play ”Begin The Beguine”.
John Best, Claude Bowen, Chuck Peterson (tp) George Arus, Ted Vesely (tb) Harry Rogers (tb,arr) Artie Shaw (cl,arr) Les Robinson, Hank Freeman (as,cl) Tony Pastor (ts,cl,vcl) ,Ronnie Perry (ts,cl) ,Les Burness (p) Al Avola (g,arr), Sid Weiss (b) Cliff Leeman (ds), Jerry Gray (arr) New York, July 24, 1938

「あまりにも有名な大ヒット曲」

 

当日ご持参されたCDを撮影

ご紹介されたThe Very Thought Of Youは上記CDの後半「BONUS PROGRAM (Rare Jazz Sides Of Kay Starr 1939 – 1947)」に収録されています。 こちら ▶️

「カリフォルニア州 Sacramentoの放送録音」

上記CDの音源は提供出来ませんので別の曲を添付します。

Here is Kay Starr with Charlie Barnet and His Orchestra from V-Disc 326.
Dec. 1944.

後年の映像(1950年代)も添付しました。

Here is Charlie Barnet & His Orchestra play ”Cherokee〜 Andy’s boogie〜 My Old Flame〜Skyliner〜Caravan”.

 

Photo by YouTube

Here is Gene Krupa Orchestra play “After You’ve Gone”.
Roy Eldridge (tp,vcl) Norman Murphy, Torg Halten, Graham Young (tp) John Grassi, Jay Kelliher, Babe Wagner (tb) Sam Musiker (cl,ts,arr) Clint Neagley, Mascagni “Musky” Ruffo (as) Walter Bates (ts) Bob Kitsis (p) Remo Biondi (g) Ovid “Biddy” Bastien (b) Gene Krupa (d) Howard Dulaney, Anita O’Day (vcl) Leroy Elton Hill, Jimmy Mundy, Fred Norman, Chappie Willett (arr)New York, June 5, 1941

「トランペットは、ロイ・エルドリッジ」

 

Photo by Discogs

Here is Count Basie and his Orchestra play ”Tickle-Toe”.

Count Basie and his Orchestra: Ed Lewis, Buck Clayton, Harry Edison, Al Killian (tp); Dicky Wells, Vic Dickenson, Dan Minor (tb); Earl Warren (as); Lester Young, Buddy Tate (ts); Jack Washington (bs,as); Count Basie (p); Freddie Green (g); Walter Page (b); Jo Jones (d) New York , March 19, 1940
「レスターヤングの名演」

 

Photo above of Charlie Christian and Benny Goodman by courtesy of Jazz Promo Service

Here is Benny Goodman Orchestra play ”Honeysuckle Rose”.
Ziggy Elman, Jimmy Maxwell, Johnny Martell (tp) Red Ballard, Vernon Brown, Ted Vesely (tb) Benny Goodman (cl) Toots Mondello, Buff Estes (as) Jerry Jerome, Bus Bassey (ts) Fletcher Henderson (p,arr) Charlie Christian (g) Artie Bernstein (b) Nick Fatool (d) Eddie Sauter (arr)New York, November 22, 1939
「ギターは、チャーリー・クリスチャン」

・H氏
「ベニーグッドマンのV-DiscにStan Getzの名前が載っています。そして、ウディ・ハーマン楽団でのStan Getzの名演を聴いて下さい」

Here is Benny Goodman And His Orchestra featuring Art Lund (vcl) play “It’s the talk of the town”.
Bernie Privin, Brody Schroff, Mannie Klein, John Best (tp) Lou McGarity, Hoyt Bohannon (tb) Benny Goodman (cl) Bill Shine, Gerald Sanfino (as) Stan Getz, Gish Gilbertson (ts) Danny Bank (bar) Mel Powell (p) Barney Spieler (b) Ralph Collier (d) Art Lund (vcl) Los Angeles, January 30, 1946

Photo by Pinterest Woody Herman’s band (top left to right), Stan Getz, Al Cohen, Herbie Stewart, Zoot Simms, and Serge Chaloff, the Royal Roost, New York, 1948

Here is Woody Herman And His Orchestra featuring Stan Getz play ”Summer Sequence Part 4”.
Stan Fishelson, Bernie Glow, Marky Markowitz, Ernie Royal (tp) Shorty Rogers (tp) Earl Swope (tb) Ollie Wilson (tp) Bob Swift (btb) Woody Herman (cl,as) Sam Marowitz (as) Herbie Steward (as,ts) Stan Getz, Zoot Sims (ts) Serge Chaloff (bars) Fred Otis (p) Gene Sargent (g) Walter Yoder (b) Don Lamond (d) Ralph Burns(arr) Hollywood, December 27, 1947

 

・K氏(次回の特集を担当されます)

「友人からお借りしたエリントンのCDから3曲」

Photo by courtesy of Ivie Anderson gallery from WordPress.com

Here is Duke Ellington and his Famous Orchestra play ”It Don’t Mean A Thing (If It Ain’t Got That Swing)”.
Ivie Anderson(vo) Duke Ellington(p,arr,dir) Arthur Whetsel, Freddy Jenkins, Cootie Williams(tp) Joe Nanton, Lawrence Brown(tb) Juan Tizol(v-tb) Johnny Hodges(cl,ss,as) Harry Carney(cl,as,bs) Barney Bigard(cl,ts) Fred Guy(bj) Wellman Braud(b) Sonny Greer(d) New York, February 2, 1932

ブログ作成者から二人の映像を添付しました。

Here is Ivie Anderson sings “I Got It Bad And That Ain’t Good”.

Here is Ivie Anderson sings ”Stormy Weather”.

Here is Bing Crosby with Duke Ellington and his Famous Orchestra play ”St. Louis Blues”.
Bing Crosby(vo),Duke Ellington(p,arr,dir) Arthur Whetsel, Freddy Jenkins, Cootie Williams(tp) Joe Nanton, Lawrence Brown(tb) Juan Tizol(v-tb) Johnny Hodges(cl,ss,as) Harry Carney(cl,as,bs) Barney Bigard(cl,ts) Fred Guy(bj) Wellman Braud(b) Sonny Greer(d) New York, February 11, 1932

Publicity still portrait of American jazz and pop singers The Mills Brothers, 1930. (Photo by John D. Kisch/Separate Cinema Archive/Getty Images)

Here is The Mills Brothers with Duke Ellington and his Famous Orchestra play ”Diga Diga Doo.”
Mills Brothers(vo),Duke Ellington(p,arr,dir) Arthur Whetsel, Freddy Jenkins, Cootie Williams(tp), Joe Nanton, Lawrence Brown(tb), Juan Tizol(v-tb),Johnny Hodges(cl,ss,as) Harry Carney(cl,as,bs) Barney Bigard(cl,ts),Otto Hardwicke(as,cl,bs), Fred Guy(bj), Wellman Braud(b), Sonny Greer(d)
New York, December 22, 1932

Alice Babs(2)

Octorber 01,2018

今回はアリス・バブス(Alice Babs)が出演した初期の映画含め1950年代後半に「The Swe-Danes」というグループに参加した時の映像を投稿致します。

尚、スウェーデン映画並びにThe Swe-Danesについては詳しくありません。添付した映像についてのコメントは差し控えさせて頂きました。

1940年に映画「Swing it, magistern!」に起用されています。

 

1941年「Magistrarna på sommarlov」 に出演しました。

 

1942年「Vårat gäng」 という映画に出演しています。

 

次の映像はThe Swe-Danesに参加する前の映像と推測します。

 

1959年のスタジオ収録

The Swe- Danes
スヴェンド・アスムッセン(Svend Asmussen)、ユーリク・ノイマン(Urlik Neumann)という芸達者な男性二人を従えたコーラス・トリオ(1958年結成し1961年に解散)

尚、スヴェンド・アスムッセンは昨年(2017年2月)、100歳の天寿を全うしました。

Photo by YouTube

 

The Swe-Danesの映像を2本ご覧下さい。

前回のブログに対して、FB友の長谷川光氏から貴重なコメントを頂戴しました。

「Swe-Danes前とSwe-Danes後で感じ変わりますね。
声楽の教育を受けた凄さが分かるのはSwe-Danesの時と感じます。」

最後にDuke Ellington楽団と共演した映像を添付しました。

 

Alice Babs(1)

September 27,2018

今週、ジャズ含め幅広い音楽に詳しいBar(北新地)のマスターがアリス・バブス(Alice Babs)の「Music with a Jazz Flavour」を紹介されていました。

本アルバムは小生の大好きなニールスリンドバーグ(Nils Lindberg)のオーケストラをバックにキャロル・キングの「タペストリー」等を録音した1973年の作品です。

アリス・バブス(Alice Babs)についてはエリントン楽団との共演作品等(上記2枚)がジャズファンには有名ですが、初期の録音について語られることが少ないようです。

今回上記写真「early Recordings 1939-1949」並びにYouTubeにアップされた初期の音源をディスコグラフィーで確認しながら聞きました。

又、アリス・バブス(Alice Babs)が歌っている初期の映像もYouTubeで楽しみました。

映像については明日に纏めてブログに投稿する予定でございます。

アリス・バブスは1924年1月26日、スウェーデンのカルマールで生まれ、2014年2月11日死去されています。

父親がピアニスト・作曲家であった音楽一家に育ち、15歳でレコーディングデビューしています。

最初の録音として記載されている音源は上記レコードには収められていませんでした。
”On the bumpy road to love”    Stockholm, May 31, 1939
上記の曲はJudy Garland が主演したMGM映画(1938年作品)でヒットしました。

上記レコードから1曲お楽しみ下さい。

Here is Alice Babs (with Nisse Linds Hot Trio) sings “Nobody’s sweetheart “.
Stockholm, July 5, 1939

Nobody’s sweetheart

Here is Alice Babs sings “Jag har en liten radiola”.
Alice Babs (vcl) acc by Rune Ander, Olle Jacobsson (tp) Miff Gorling (tb,arr) Olle Thalen (as,cl) Elver Jansson (as) [aka Borje Elvers-Elverman (as) ], Nisse Blucker (ts) Rolf Ohlsson (p) Sven Stiberg (g) Per Liljefors (b) Olle Blomberg (d)
Stockholm, July 7, 1939

2日後の録音です。

Jag har en liten radiola

スタンダードに取り組んでいます。

Here is (with Nisse Linds Hot Trio) sings “Stardust”.
Stockholm, February 9, 1940

Here is Alice Babs (with Nisse Linds Hot Trio) sings “F.D.R. Jones”.
Stockholm, February 9, 1940

デビュー当初はヨーデル歌手として脚光を浴びました。

Here is Alice Babs (with Nisse Linds Hot Trio) sings “Joddelswing”.
March 20 1940

Here is (with Nisse Linds Hot Trio) sings “Dedicated to you”.
Stockholm, May 16, 1940

Here is Alice Babs (with Eckert Lundins Filmorkester) sings “Swing it magistern”.
Alice Babs (vcl) , Thore Ehrling (tp) Tore Westlund (cl,as) Ove Ronn (as) Stig Holm (p)
Stockholm, December 4, 1940

オーケストラをバックに録音しています。

Here is Alice Babs sings “Swing fula fluga swing”.
Alice Babs (vcl) acc by Rune Ander, Olle Hedberg, Nisse Skoog (tp) Sven Hedberg, Miff Gorling (tb) Lasse Schoning (cl) Erik Fivel, Nils Landqvist (as) Karl-Axel Karlen, Alarik Ljungdahl (ts) Evert Heden (p) Sven Stiberg (g) Arthur Osterwall (b) Ake Brandes (d) Stockholm, January 31, 1942

小編成トリオをバックに録音しています。

Here is Alice Babs sings “Exactly like you”.
Nils “Nisse” Lind (p,celeste,accor) Birger Larsson (g) Henry Lundin (b) Alice Babs (vcl)
Stockholm, May 26, 1941

最後の曲ですが今回一番びっくりした録音です。迫力満点の歌唱です。

又、この演奏を聞いたことにより戦前のスウェーデン音楽界が先進的であったことも再確認出来ました。

Alice Babs (with Seymours Orkester) sings ”Minnie the Moocher’s wedding day”.
Stockholm, May 27, 1941

_Minnie the Moocher’s wedding day

Photo above of Alice Babs by courtesy of Skovde Nyheter