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大阪ジャズ同好会第39回(2019年10月13日)「日本盤ヴィンテージ・シリーズの魅力」①

October 17,2019
担当 平野隆史

ビクターレコードはコロムビアレコードと並んでアメリカの二大レコード会社です。ジャズ史上に残る名演が「ヴィンテージ・シリーズ」に収録されています。1975年、日本ビクターがLP100枚からなる「RCAジャズ栄光の遺産シリーズ」というシリーズを販売しましたが貧乏学生にとって全100枚の購入は諦めざるを得ない状況でした。そんな時中古レコード店で「日本盤ヴィンテージ・シリーズ」の存在を知りました。ジャズの知識が乏しい小生には油井正一氏による詳細な解説は大変役に立ちました。(現在では「講釈師見て来たような…」と思われる表現もありますが!)
今回は録音年月日順に14枚(15曲)を解説文(一部抜粋)と共にご紹介させていただきます。尚、本ブログでは特集(1時間)を2回に分けて投稿致します。

1.「ジャック・ティーガーデン(Jack Teagarden)」
Here is Jack Teagarden with Roger Wolfe Kahn And His Orchestra play “She’s A Great, Great Girl”.
Roger Wolfe Kahn And His Orchestra:Jack Teagarden (tb) A Arthur Schutt (p) Eddie Lang (g)Roger Wolfe Kahn (dir) (他)New York, March 14, 1928

ジャック・ティーガーデン(1905-1964)はジャズ史上最初に現われた偉大なトロンボーン奏者であった。白人でありながらブルースの真髄を会得していた。彼の歌は彼のトロンボーン・スタイルとそっくりであった。ルイ・アームストロングとジャック・ティーガー デンによって、ジャズ・ヴォーカルの最高のものは器楽奏者によ って生みだされることが立証された。彼の歌とトロンボーンは、最初の数音をきいただけで「ジャックTだ!」とわかる個性をもっていた。その点ではアームストロ ング、ジョニー・ホッジス、ビックス・バイダーベックに比肩する強い個性をもっていた。J.J.ジョンソンが現われるまでティーガーデンはジャズ・トロ ンボーン界のアイドルであった。そのJ.J.でさえいっている。「真の巨人はジャック・ティーガーデンであった」と。

2.「ヴァレンタイン・ストンプ/ファッツ・ウォーラー」
Here isFats Waller plays “Valentine Stomp”.
Fats Waller(p-solo) Camden, N.J. August 2, 1929

40年ちかくまえの録音とは思えない卓抜な録音で、フ ァッツ・フォーラーの至芸がきかれる。ジェームス・P・ジョンソンを開拓者とする「ハーレム・ピアノ・スタイル」の伝統をうけついだ傑作であろう。これは音楽的にファッツ・ウォーラーのエッセンスといえる作品である。

Bennie Moten and His Orchestra (Count Basieが左端に座っています),Photo by Library.umkc.edu

3.「カンサス・シティのカウント・ベイシー」
Here is Bennie Moten and His Orchestra plat “Small black”.
Bennie Moten and His Orchestra:Ed Lewis, Booker Washington (cnt) Thamon Hayes (tb) Eddie Durham (v-tb,g,arr) Harlan Leonard (cl,sop,as) Jack Washington (cl,as,bar) Woody Walder (cl,ts) Count Basie (p,vcl) Ira “Buster” Moten (p,accor) Leroy “Buster” Berry (bj) Vernon Page (tu) Willie McWashington (ds) Bennie Moten (dir) Chicago, October 23, 1929

原盤解説の書き出しは、マーチン・ウィリアムスによって 次のように書き起こされてる。
1932年12月中旬、大不況のさなか、ベニー・モーテン楽団のメンバーが、ニュージャーシー州キャムデンのビクター吹込所にやってきた。(中略)ベニー・モーテン楽団のメンバーは皆空腹をかかえ、沈み切っていた。リード奏者エディ・ベアーフィールドはこの時の模様を次のように語っている。
「誰もが一文も金は持っていなかった。アーチーという小男が準備してくれた兎肉シチューと四切れのパンのおかげで、ともかく餓死はまぬがれ、吹きこみをすませた。(中略)吹きこみが終ると、すぐカンサスに帰った。」この日、バンドメンたちがそんな苦境にあったようなことを示す痕跡は全くみられない。 素晴らしい音楽。シンから楽しげな演奏。 だが1932年にこうした演奏に耳を傾ける人はほとんどいなかった。アメリカ全体が大不況の嵐に包まれ、ホット演奏は見向きもされなくなっていたのだった。

4.「キング・オリバー・イン・ニューヨーク」
Here is King Oliver and His Orchestra play “St,James Infirmary”.
King Oliver, Henry “Red” Allen, Bubber Miley (tp) Jimmy Archey (tb) Bobby Holmes (cl) Glyn Paque (cl,as) unknown (cl,as) Walter Wheeler (cl,ts) Don Frye (p) Arthur Taylor (bj) Jean Stultz (g) Clinton Walker (tu) unknown (chimes-1) Carroll Dickerson (dir,vln-2) Frank Marvin (vcl) New York, January 28, 1930


三年ほどまえ、浅草の天ぷら屋でドイツの評論家ベーレント氏と「いったいジャズ史上最も早くグルーブ表現を心掛けたリーダーは誰だろう?」といいあったことを思い出す。(中略)
そこでぼくがいった。「ぼくはキング・オリバーだと思う」
「そうかも知れんがあまりにもブリミティヴすぎる」と彼は答 えた。 ぼくは何故オリバーと思うかを説明した。 ニューオリーンズにいた頃既にオリバーは最高のトランペット奏者であり、ジャズ王とよばれたフレディ・ケバードを吹き負かして王座についた男である。その話を聞くとオリバーはケバード以上にふてぶてしいトランペット吹きにきこえるがそうではない。 彼が残したどのレコードをきいても彼のラッパだけが他の一切を支配しているようなものはなく、つねに抑制と調和を保ちアレンジの中にとけこんでいる。こういう考え方こそグルーブ表現の基本であり、それ故にばくはオリバーを買うんだ………というところでこの話題は終り天ぷらをパクついたわけである。

5.「ストンプ・アンド・ジョイ/ジェリー・ロール・モートン」
Here is Jelly-Roll Morton and his Red Hot Peppers play “Little Lawrence”.
Jelly-Roll Morton and his Red Hot PeppersJelly-Roll Morton(p,dir) Bubber Miley, Ward Pinkett(tp) Wilbur de Paris(tb) Lorenzo Tio Jr.(cl) Bernard Addison(g) unknown(bj) Bill Benford(tu) Tommy Benford(ds) New York, March 19, 1930


ジェリー・ロール・モートンは(1885-1941)、ジャズの発生期に現われた名ピアニストであり、作曲家であり、偉大なコンボ・リーダーであります。彼はビクター・レコードに不滅の傑作を残しましたが、(1) コンボ・リーダーとしては、デューク・エリントンに比すべき 「グループ表現」に徹し、 (2) ピアニストとしては、後年のジョン・ルイスに比すべき「ヨーロッパ的形式」と「ジャズ」との本能的な結合感をもち、 (3) 作曲家としては、ラグタイムやブルースの比類ない音楽形式を、その全作品に盛りこんだのでありました。 この知的で、華麗で、感動的な音楽がどんな基盤から発生したものかを、ご説明しておきたいと思います。

6.「30年代のでデューク・エリントン」
Here is Duke Ellington and His Orchestra play “Echoes of the Jungle”.
Duke Ellington and His Orchestra(The Jungle Band):Freddy Jenkins, Arthur Whetsol, Cootie Williams (tp) Joe Nanton, Juan Tizol (tb) Barney Bigard (cl,ts) Johnny Hodges (as,sop) Harry Carney (bar,cl,as) Duke Ellington (p) Fred Guy (bj) Wellman Braud (b) Sonny Greer (ds) New York, June 16,1931


ニューオリンズに始まり、シカゴに北上したジャズは、小編成ジャズである。ところがエリントンやヘンダーソンは、ニューヨ ークという大都会の、規模の大きい職場で、10人以上の大編成によるジャズを演奏せねばならなかった。たしかに、ソロの部分をはじめ、至るところに、ニューオリンズ・ジャズの影響はある。 しかし、編曲を必要としない小編成と、オーケストレーションを必要とする大編成ジャズとは、根本理念がちがうのである。(中略)
デューク・エリントン自身が語る、「ぼくの楽器はピアノではなく、わがオーケストラなのだ」という言葉の意味がわかってくる。 キング・オリヴァーやルイ・アームストロングがトランペットで、ジョニー・ドッズやジミー・ヌーンがクラリネットという楽器で創造したものを、デューク・エリントンは、10数人を擁する彼のオーケストラで創造したのである。
要約すれば、デューク・エリントンは新しい音楽形式の創造者 であり、その第1人者としての地位を40年にわたって保ち続けている偉大な存在なのである。

Helen Ward 1916-1998 And Benny Goodman Photograph by Everett

7.「ベニー・グッドマン/スモール・グループ」
Here is Benny Goodman Trio with Helen Ward play “All my life”.
Benny Goodman (cl) Teddy Wilson (p) Gene Krupa(ds) Helen Ward (vcl)
Chicago, April 24, 1936


文字通り、スイング時代の絶頂期をうつしだしたグッドマン・コンボ の傑作集である。
昭和10年にふとしたキッカケで、ジャズを熱愛しだした私にとって、これらの1曲1曲には、いいつくせぬ思い出がある。現在50才前後のオ ールド・ファンにとっても、思いは同じことであろう。当時のビクター・レコードは、SPながら音質のいいシェラック盤で あった。ところが戦争が近づくにつれ、材質は悪化し、このアルバムで いえば、《張り切りおやじ》あたりからは、ザラザラと針音のする盤を買わされることになった。SP盤のレーベルわきには(特)とか(T)とかいう 刻印が打たれ、そのシルシのあるものは皆かなりゆがんだ音にプレスされたことを思い出す。《君に泣く》に至っては、ジョン・カービーのベ ースが、ほとんどきこえなかった。
今あらためて、最高技術で復元されたこのアルバムに接すると、30年あまり前の1曲1曲についての思い出が、昨日のことのように脳裡によ みがえってくる。この16曲は戦前に1曲のこらず日本盤のSPで出たが、その大半は今回はじめてLP化されたものである。

Photo above of Mezz Mezzrow, James P. Johnson, Hughes Panassie, Tommy Ladnier at the Victor studios by courtesy of TEDDY BUNN(JAZZ LIVES)

8.「パナシェ・セッション」

Here is Weary Tommy Ladnier plays ”Weary Blues”.
Tommy Ladnier, Sidney DeParis (tp) Mezz Mezzrow (cl) James P. Johnson (p) Teddy Bunn (g) Elmer James (b) Zutty Singleton (ds) New York, November 21, 1938


ユーグ・パナシェ(製作者)による「レコーディングの思い出」(中略)
1938年10月私は数枚のレコーディングを企画してニューヨーク に赴いた。私が企画したのはニューオリンズ・スタイルのジャズだった。」(中略)ジャズ史学者の中には、1938年頃にはもはやニューオリンズ・ ジャズは骨董品になっていたという人がいる。だがこれは大間違で、今世紀のはじめ頃生まれた偉大なミュージシャンたちは、まだ40才にもなっていなかったのである。彼らは皆音楽的にも健在だった。ただ色んなバンドに散ってニューオリンズとは関係のないジャズをやっていたのである。
ニューオリンズ・ジャズの花形は何といってもトランペット奏者だ。トランペットの安定した力強いアンサンブル・リードなくしては、典型的なニューオリンズのフロント・ラインが出来あがらない。トランペット奏者の選択こそまっさきに手をつけるべきこととは思っていたが、意外にむずかしいことがわかってきた。偉大なルイ・アームストロングは勿論最適任者だが、専属会社がちがっていた。もう一人の偉大なニューオリンズ・スタイル・プレイアーはトミー・ラドニアだが、誰に聞いても居所がわからない。ある者はとうの昔に故人になったといい、ある者は精神病院に収容されているという。(中略)
ニューヨークに着いた直後の一週間、私はトミーの所在をたずねまわったが、とうとうみつけだすことができなかった。 他のメンバーはすぐ揃った。 しかしどうしても手がかりがない侭数日が過ぎた。トミー・ラ ドニアを入れずにレコーディングするのでは出来栄えが半減してしまう、ということが目に見えていたので私は録音を延期した。ある晩メズロウが、ハーレム中をトミーを探して歩いてみようと提案した。夜中に探索がはじまった。7番街の端から端まで、ハーレム中 に知己をもつメズロウは店をのぞきこんで「トミー・ラドニアが何処にいるか知っている人はいないかい?」とたずね歩いた。約一時間ほど経った時、玉突き屋から出てきた男がメズロウのそばにくると「トミー・ラドニアの居所を知ってるよ。この手紙を出しにゆくところだ」といって一通の手紙を差しだした。私はその手紙に数年前パリで会ったことのあるパナシェだが是非会いに来てくれないか? とつけたした。トミーはニューヨークからほど遠からぬニューバーグに住んでいた。 3日後トミー・ラドニアはメズ・メズロウの家を訪ねてきた。 ニューヨークの喧騒にたえかねて数年前に小都会に移住し、トリオをひきい、トランペットの個人指導をしながら平穏な生活を送っていたのだそうだ。
発狂説もあったし、精神病院へ入れられているという説もあっ たよ、というと彼は答えた。
「発狂? なるほどそうかもしれない。だけどまだ精神病院には 入れられてませんでしたな」
彼は吹きこみの話に大いに乗り気であった。11月21日、上記の メンバーで2曲が吹きこまれた。《さあはじめよう》と《レヴォ リューショナリー・ブルース》である。

(使用音源)
1.Jack Teadarden(VRA-5019)
2.Fats Waller/Valentine Stomp(VRA-5020)
3.Count Basie/Count Basie n Kansas City(VRA-5008)
4.King Oliver/King Oliver in New York(VRA-5016)
5.Jerry Roll Morton/Stomp and Joys(VRA-5006)
6.Duke Ellington/Daybreak Express(VRA-5002)
7.Benny Goodman/The Small Groups(VRA-5026)
8.The Panassie sessions(VRA-5015)

以上

大阪ジャズ同好会第38回例会持ち寄り(2019年8月11日)「男性ヴォーカリスト群像」②

August 17,2019

Photo by Amazon.com

・N瀬氏(3年前に「1940年代のジャズ」を特集されました)

Eddy Howard

Photo above of Eddy Howord by Wikipedia

伴奏に参加したチャーリー・クリスチャン(Charlie Christian)の貴重なソロ演奏が聞けました。

Here is Eddy Howard sings “Star dust”.
Eddy Howard (vcl) acc by Bill Coleman (tp) Benny Morton (tb) Edmond Hall (cl) Bud Freeman (ts) Teddy Wilson (p) Charlie Christian (el-g) Billy Taylor, Sr. (b) Yank Porter (ds) New York, October 4, 1940

・寺本世話人
Bing Crosby

Here is Bing Crosby & Lee Wiley sing ”I Still Suits Me”.
Bing Crosby, Lee Wiley (vcl) duet acc. by Victor Young & His Orchestra
Los Angeles, March 17, 1947

Frankie Laine

Here is Frankie Laine sings ”Blue Turning Grey Over You”.
Frankie Laine with Paul Weston & His Orchestra(1957)

Buddy Greco

Here is Buddy Greco sing “Polka Dots and Moonbeams”.
当日ご紹介された「Live at Mister Kelly’s」の録音は手元にありませんので別音源を添付致します。

Frank Sinatra

1957年6月9日にワシントン州シアトルで行われたコンサート録音(編曲ネルソン・リドル) 。

Here is Frank Sinatra sings ”Just One Of Those Things”.
June 9,1957 Seattle, Washington Concert Frank Sinatra(vo) with Nelson Riddle & His Orchestra

 

・平野

Nat King Cole

Here is Nat King Cole sings ”A beautiful friendship”.
Nat King Cole (vcl) George Shearing (p,arr) Los Angeles, December 19~22, 1961

Al Bowlly
1898年モザンビークで生まれイギリスでデビューしアメリカにも進出した戦前の大歌手です。

Here is Al Bowlly sings “You’re my everything”.
Al Bowlly(vo) with Roy Fox and His Band London, August 8, 1932

1934年の映像を追加します。
Here is Al Bowlly Sings ”The Very Thought of You”.

Jack Teagarden
ブルースを歌わせたらBIG Tが最高です。当日は「Blues after hours(1947年) 」をご紹介しましたが映像を添付しました。

Here is Jack Teagarden sings “Basin’ Street Blues”.

Fats Waller

Photo above of Fats Waller by All About Jazz

45年前「アスペクト・イン・ジャズ」でファッツ・ウォーラーのボーカルを初めて聞きました。

Here is Ted Lewis Band play “Royal garden blues”.
Ted Lewis (cl),Muggsy Spanier (cnt),Benny Goodman (cl), Fats Waller (p,vcl) ,他
New York, March 5, 1931

大阪ジャズ同好会第38回例会持ち寄り(2019年8月11日)「男性ヴォーカリスト群像」①

 

August 16,2019

参加者持ち寄り『男性ヴォーカリスト群像』について4人のお気に入りをご紹介します。

・K氏(『春をテーマにしたジャズ』を特集されました)

The Four Freshmen

Here is The Four Freshmen sing “I’m Always Chasing Rainbows”.

以下はマーティ・ペイチ (Marty Paich)が編曲・伴奏をしていることから選曲されました。

Jesse Belvin

Here is Jesse Belvin sings “It’s All Right With Me”.

Ray Charles

Here is Ray Charles and Betty Carter sing “Every Time We Say Goodbye”.

Mel Torme
当日紹介されたは「Surrey With A Fringe On Top」は著作権の関係で日本公演の映像に変更させて頂きます。

Here is Mel Torme sings “More Than You Know” with Marty Paich Orchestra.
富士通コンコードジャズ・フェスティバル 1988.12.11

・T村氏(ジャズ随想(個人Facebook)を連想するコメントが面白いです)

Sam Cooke
若くして亡くなったサム・クックの、ニューヨークはコパカバーナ・クラブの実況録音。この美声を味わって下さい。

Here is Sam Cooke sings “The Best Things In Life Are Free”.(July 7,1964)

Bobby Troup
ジュリー・ロンドンの旦那ですが、奥さんより歌は上手い。赤坂のニューラテンク チーターの実況録音。「ルート66」の作曲家。

Photo by ディスクユニオンHP

当日ご紹介された「Yes Sir That’s My Baby」は手元になく、ハワード・ロバーツ(Howard Roberts)を従えた録音に変更させて頂きました。

Here is Bobby Troup sings “Route 66”.
Bobby Troup (vcl,p) Howard Roberts (g) Bob Enevoldsen (b) Don Heath (d)
Pasadena, CA, September 24, 1955

The Four Freshmen
白人男性コーラスグループの最高峰。キャンパスコンサートの実況録音。とにかく楽しい。

当日ご紹介された「Route 66」を含んだメドレーに変更させて頂きました。(Japan 1964)
Here is Four Freshmen sing “Angel Eyes,~Route 66~Polkadots and Moonbeams”.

Mel Torme
小粋にスイングするメル・トーメ。シナトラに匹敵する白人男性シンガーです。

Here is Mel Torme sings “South of the Border”.

Ray Charles
ご存知、先のサム・クックの先輩のリズム・アンド・ブルース歌手。来日公演は何回も行きました。

Here is Ray Charles sings “Hit the road Jack”.

Jack Teagarden
トロンボーンの巨匠ジャックTはサッチモ同様に歌手としても超一流。ルビー・ブラフ、ラッキー・トンプソンと共演したこのディスクは後期の最高作です。

Here is Jack Teagarden sings “St. James Infirmary”.

・I谷氏(神戸の例会にも参加されています)

Nat King Cole

Here is Nat King Cole sings “Those Lazy-Hazy-Crazy Days of Summer”.

・H氏(森山威男研究会の創設会員で「ハチママ・バースディ・パーティ&いんたーぷれい8」に毎年参加されています)

植木等
1954年、ギタリストとして「フランキー堺とシティ・スリッカーズ」に参加。上京後、声楽家に師事し発声レッスンを受けていたことからギタリストとしてではなくボーカルを担当。

Photo by Wikipedia

Here is Hitoshi Ueki(植木等) sings 「炭坑節」.
(伴奏:フランキー堺&シティー・スリッカーズ)

上記録音については下記サイトをご覧下さい。

こちら ▶️

【ブログ作成者からのおまけ】

Here is Bobby Troup sings ”My Funny Valentine〜Misty”.

Here is is Bobby Troup Lemon Twist Julie London Colour TV Show

Here is Nat King Cole sings ”Non Dimenticar”.

第25回神戸ジャズサロン(2019年6月30日)②

July 02,2019

第25回神戸ジャズサロン「ビッグバンド(ラージ・アンサンブルの醍醐味を楽しみましょう)」に参加しました。今回は3人のベテラン会員による選曲をご紹介します。

・Y瀬氏
テッド・ヒース楽団(Ted Heath)

グレン・ミラーに憧れ全米ツアーも果たしたテッド・ヒース楽団を4曲ご紹介されました。

Here is Ted Heath And His Big Band play ”St. James Infirmary”.

Here is Ted Heath And His Big Band play ”Dark Eyes”.

Here is Ted Heath And His Big Band play ”Caravan”.

Here is Ted Heath And His Big Band play “High Society”.

尚、Y瀬氏は大阪ジャズ同好会8月例会で特集を担当されます。

日時:2019年8月11日(日)14時~17時
場所:ジャズ喫茶「ディアロード」
特集:「また暴挙ご容赦〜さまざまなSUMMERTINE で60分』

昨年2月の「ALL OF ME」に続いて1曲集中特集。今回は ガーシュインの 「サマータイム」です。ご存じの通り、1935年作曲のフォークオペラ「ポ ギーとベス」冒頭で歌われる子守唄。名手たちがそれぞれの思いを寄せ、アレンジを加えて奏で、歌い上げるその多彩さで、退屈さとは無縁だろうじていますが・・・。その際は「夏来たる」季節に免じてご容赦を。

・N瀬氏

ウディ・ハ ーマン楽団

今回ご紹介された「Woody’s Winners」のジャケットデザインが大好きで、自宅では額に入れて飾っておられるそうです。(Bill ChaseとDusko Goykovichが在籍していました)

Here is Woody Herman And His Orchestra play “Greasy Sack Blues”.
Bill Chase, Don Rader, Dusko Goykovich (tp,arr) Gerry Lamy, Bobby Shew (tp) Frank Tesinsky, Don Doane, Henry Southall (tb) Woody Herman (cl,as,ss,vcl) Sal Nistico, Gary Klein, Andy McGhee (ts) Tom Anastas (bar) Nat Pierce (p,arr) Tony Leonardi (b) Ronnie Zito (d)
Live “Basin Street West”, San Francisco, CA, June 28, 29 & 30, 1965

Greasy sack blues

Here is Woody Herman And His Orchestra play “Opus de Funk 〜Blue Flame”.
Members of the recording are the same as above.

Opus de funk〜Blue Flame

上記録音の翌月(ディスコグラフィーで確認)に撮影された映像を添付します。

Here is Woody Herman And His Orchestra ”Live In Antibes”(1965)
Ron Myers (tb) replaces Frank Tesinsky
“Jazz Festival”, Antibes, France, July 28, 1965

・T川氏

ウディ・ハ ーマン楽団

Here is Woody Herman And His Orchestra play ”Early Autumn”.
Woody Herman And His Orchestra:
Stan Fishelson, Bernie Glow, Marky Red Rodney, Ernie Royal (tp) Shorty Rogers (tp) Bill Harris, Earl Swope, Ollie Wilson (tb) Bob Swift (b-tb) Woody Herman (cl,as,vcl) Sam Marowitz (as) Al Cohn, Zoot Sims (ts,arr) Stan Getz (ts) Serge Chaloff (bar) Terry Gibbs (vib,vcl,arr) Lou Levy (p) Chubby Jackson (b,vcl) Don Lamond (ds)Ralph Burns (arr) New York, December 30, 1948

アール・ハインズ楽団

Here is Earl Hines And His Orchestra play ”Sister Kate”.
Shirley Clay, George Mitchell (cnt) William Franklin (tb,vcl) Lester Boone (cl,as,bar) Toby Turner (cl,as) Cecil Irwin (ts,cl,arr) Earl Hines (p,vcl) Claude Roberts (bj,g) Hayes Alvis (tu,vcl,arr) Benny Washington (ds) Chicago, February 24, 1929

The Charleston Chasers

Here is The Charleston Chasers play “Basin Street blues”.
Ruby Weinstein, Charlie Teagarden (tp) Glenn Miller (tb) Jack Teagarden (tb,vcl) Benny Goodman (cl) Sid Stoneburn (as) Larry Binyon (ts) Arthur Schutt (p) Dick McDonough (g) Harry Goodman (b) Gene Krupa (ds) New York, February 9, 1931

上記“Basin Street blues”でのボーカル(Jack Teagarden)については、「ルイ・アームストロングの録音(1928年)に歌詞を付け加えた」というお話がございました。

Here is Louis Armstrong & His Hot Five play “Basin Street Blues”.
Louis Armstrong (tp,vcl) Fred Robinson (tb) Jimmy Strong (cl) Earl Hines (p) Mancy Carr (bj) Zutty Singleton (ds) Chicago, 4 December, 1928

ブログ作成者からレッド・ニコルス楽団での録音(Jack Teagardenボーカル)も追加させて頂きました。

Here is Louisiana Rhythm Kings play “Basin Street Blues”.
Red Nichols (cnt,) Jack Teagarden (tb,vcl) Pee Wee Russell (cl) Bud Freeman (ts) Joe Sullivan (p) Dave Tough (d) New York, June 11, 1929

The New Orleans Ragtime Orchestra

ブルック・シールズを一躍スターにした『プリティ・ベビー』(ルイ・マル監督/1978年制作)のサウンドトラックから「Heliotrope Bouquet」をご紹介されました。(音源は手元にございません)

ニューオーリンズの「ストーリーヴィル」を舞台とした映画『プリティ・ベビー』の予告編を添付します。こちら▶️

又、上記映画とは関係ありませんが、The New Orleans Ragtime Orchestraの映像も添付します。

Here is The New Orleans Ragtime Orchestra ”Live – 1970”.

Lionel Ferbos(tp),Orange Kellin(cl),William Russell(violin)
Paul Crawford(tb), Lars Edegran(p),James Prevost(b),Josiah “Cie” Frazier(ds)

バイオリンはジャズ研究家のWilliam Russellです。

William Russellについては下記サイトを是非ご覧下さい。

こちら ▶️

大阪ジャズ同好会特集『1940年代のジャズ』(2016年12月例会)

August 06,2018

「1940年代のジャズ」2016年12月例会

解説 野瀬惟清氏

野瀬さん(神戸ジャズ愛好会のベテラン会員)が1940年代の名演を解説された特集(2016年12月例会)をブログに纏めました

尚、当日配付されたレジュメの録音年月日と異なった記載は、ブログ作成者が所有しているレコード並びにディスコグラフィー等に照らし合わせ修正したものです。

 Here is Johnny Hodges & Orchestra play “Squaty Roo”.
Johnny Hodges(as) Ray Nance(tp) Lawrence Brown(tb) Harry Carney(bs) Duke Ellington(p) Jimmy Blanton(b) Sonny Greer(ds)
Hollywood,July 3,1941

Here is Johnny Hodges & His Orchestra play “Day dream”.
Johnny Hodges(as)Cootie Williams (tp) Lawrence Brown (tb) Harry Carney (bar) Duke Ellington (p) Jimmy Blanton (b) Sonny Greer (ds)
Chicago, November 2, 1940
Day dream

Here is Rex Stewart & His Orchestra play “Linger While”.
Rex Stewart(tp) Lawrence Brown(tb) Ben Webster(ts) Harry Carney(bs) Billy Strayhorn(p) Jimmy Blanton(b) Sonny Greer(ds)
Chicago,November 2, 1940
Linger Awhile

Here is Rex Stewart & His Orchestra play “Mobile Bay”.
Rex Stewart(tp) Lawrence Brown(tb) Ben Webster(ts) Harry Carney(bs) Duke Ellington(p)Jimmy Blanton(b) Sonny Greer(ds)
Chicago,November 2, 1940
Mobile Bay

Here is Edmond Hall’s Celeste Quartet play “Jammin’ In Four”.
Edmond Hall(cl) Charlie Christian(g) Meade Lux Lewis(celeste) Israel Crosby(b)
NYC,February.5,1941

Here is Edmond Hall’s Celeste Quartet play “Profoundly Blue”.
Edmond Hall(cl) Charlie Christian(g) Meade Lux Lewis(celeste) Israel Crosby(b)
NYC,February.5,1941

Here is The Capitol Jazzmen play “Clambake in B Flat”.
Billy May(tp) Jack Teagarden(tb) Jimmie Noone(cl) Dave Matthews(ts) Joe Sullivan(p) Dave Barbour(g) Art Shapiro(b) Zutty Singleton(ds)
Los Angeles, November 16, 1943

Here is The Capitol Jazzmen play “Casanovas Lament “.
Jack Teagarden(tb,vo)Billy May(tp) Jimmie Noone(cl) Dave Matthews(ts) Joe Sullivan(p) Dave Barbour(g) Art Shapiro(b) Zutty Singleton(ds)
Los Angeles, November 16, 1943

Here is The Capitol Jazzmen with Peggy Lee play “That Old Feeling”.
Shorty Sherock(tp) Barney Bigard(cl) Les Robinson(as) Eddie Miller(ts) Stan Wrightman(p & celeste) Nappy Lamare(g) Hank Wayland(b) Nick Fatool(ds) Peggy Lee(vo)
LA,January 7, 1944
That Old Feeling

Photo above of Peggy Lee and Capitol Jazzmen by courtesy of UMKC Digital Special Collections

Here is Capitol International Jazzmen play “You Can Depend On Me”. 
Benny Carter(as) Coleman Hawkins(ts) Bill Coleman (2)(tp) Buster Bailey(cl) Nat King Cole(p) Oscar Moore(g) John Kirby(b) Max Roach(ds)
LA, March 30, 1945
You Can Depend On Me

神戸ジャズサロン(2018年4月例会)「楽器も、歌も聴かせるミュージシャン」

May 2.2018

Photo by YouTube

先週の日曜日神戸ジャズサロンに参加しました。テーマは「楽器も、歌も聴かせるミュージシャン」でした。

自宅に帰ってから資料の順にYouTube映像を観て楽しんでいます。

今回もベテラン会員の方から面白い話が聞けとても楽しい時間を過ごすことが出来ました。

小生にとって「Andrea Motis,Nicki Parrott,Esperanza Spalding」については馴染みがありませんでしたがバラエティに富んだ内容だったと思います。

以下、当日ご紹介されたミュージシャンをYouTube映像でお楽しみ下さい。

1.T川さん(トラッド愛好家)

Here is Jack Teagarden & Louis Armstrong sing “Old Rockin’ Chair”.
New York,on December 30, 1957

Here is Fats Waller sings “Ain’t Misbehavin’” and “Stormy Weather” (1943).

2.Tさん

Here is Les McCann & Eddie Harris play “Compared To What”.
Eddie Harris(ts),Les McCann(p, vo),c(tp),Leroy Vinnegar(b),Donald Dean(ds)
June 21, 1969  at The Montreux Jazz Festival

3.Fさん(大阪ジャズ同好会で新譜紹介を担当されています)

Here is Nicki Parrott with Les Paul Trio play “I’ll Be Your Baby Tonight”.

Here is Andrea Motis and Joan Chamorro Quintet with Scott Hamilton play “Lullaby of Birdland”.

4.Y瀬さん(いつもおしゃれな選曲をされます)

Here is Gerry Mulligan Sings “I Never Was A Young Man”.

5.Iさん

Here is Esperanza Spalding sings “Little Fly” .

6.Kさん

Here is 「小川理子」Riko Ogawa Swinging’ Stride Jazz Band play “How Long Has This Been Goin’ On”.
小川理子(P.Vo) 佐久間 和(G) 小林真人(B) 木村純士(Ds) ODJC 2017.11.19(島之内教会)

7.M氏(神戸ジャズサロン主宰者)

Here is Frank Sinatra and Louis Armstrong sing “Birth of the Blues”.

8.平野

Here is Joe Bushkin with Axel Stordahl and orchestra singss “I Love A Piano” (1951 TV)

Here is Woody Herman Orchestra play “Doctor Jazz” 1939

最後に番外編として最近気に入っている映像を添付致します。

Here is Louis Armstrong, Jack Teagarden, Barney Bigard & Earl Hines
Jack Teagarden(tb,vo), Barney Bigard(cl), Earl Hines(p), Arvell Shaw(b), Cozy Cole(ds)  December 26, 1950, L.A. “THE STRIP”

『ホーキンス派の巨人~レオン・チュー・ベリー』

April 30.2018

Photo by Pinterst

大阪ジャズ同好会例会2016年10月例会
特集「『ホーキンス派の巨人~レオン・チュー・ベリー』解説  寺本泰規氏(同好会世話人)

はじめに 今月の特集は皆さんにとってあまりなじみがないと思われる人を取り上げました。テナーサックスの父と呼ば るコールマン・ホーキンスに比べて1941年に31才で事故死したためレコーディングもそれほど多くはなく、リ ーダー録音は2つしかありません。録音の多くはビッグバンドやコンボのサイドメンとしてのものでしたが、数々の印象的なソロを演奏して当時のジャズファンをうならせただけではなく、現在においても熱心なファンの間 で語り継がれています。
さて彼の生涯については資料としてプリントしてありますのでそちらを見ていただくことにして、早速その演 奏を聴いていただくことにしましょう。彼の演奏の特徴はホーキンスやべンのようにヴィブラートやアクセント をあまり効かせず、スムーズなフレーズを止めどなく聴かせることにあります。

それではまず最初に最も初期の演奏としてスパイク・ヒューズ楽団での演奏を聴いてみましょう。ソロはディ ッキー・ウェルズ、ベニー・カーター、チュー・ベリー、ホーキンス、ベニー・カーター、ヘンリー・レッド・ アレンです。
1.「Music at Midnight」(May 18,1933)(2:43)
SPIKE HUGHES AND HIS ALL AMERICAN ORCHESTRA
Henry Red Allen, Leonard Davis, Bill Dillard(tp) Dicky Well, Wilbur De Paris, George Washington(tb) Benny Carter(as, cl) Wayman Carver(as,fl) Howard Johnson(as) Coleman Hawkins, Chu Berry(ts) Luis Russell(p) Lawrence Lucie(g) Ernest Hill(b) Sidney Catlett(ds) Spike Hughes(dir,arr)

 

ホーキンスとの違いがおわかりになったでしょうか?よく似てはいますが、彼の独自性が感じられる演奏だと思 います。次にブルースの女王ベッシー・スミスの伴奏者としてのソロを聴いていただきましょう。彼は結構ヴォ ーカルの伴奏者としてレコーディングがあり、このセッションはその最も初期のものです。
2.「Do Your Duty」(NYC, Nov 24,1933)(3:31)
BESSIE SMITH – ORCHESTRA ACC. BY BUCK AND HIS BAND
Frankie Newton(tp) Jack Teagarden(tb) poss.Benny Goodman(cl) Chu Berry(ts) Buck Washington(p) Bobby Johnson(g) Billy Taylor(b) Bessie Smith(vcl)

 

次の演奏は臨時編成された白黒混合バンドで、スイング時代の名手達が顔をそろえた演奏としても有名です。 特にベリガンの参加は貴重です。
3.「Blues In E Flat」(Jan 25,1935)(3:03)
RED NORVO AND HIS SWING OCTET
Bunny Berigan(tp) Jack Jenny(tb) Jphnny lince(cl) Chu Berry(ts) Teddy Wilson(p) George Van Eps(g) Artie Bernstein(b) Gene Krupa(ds) Red Norvo(xyl)

 

次はピアニストでもあり歌手でもあるPUTNEY DANDRIDGEとの共演です。ここでのソロはくつろぎに満ちたもの となっています。
4.「Chasing Shadows」(NYC, June 25,1935)(2:40)
PUTNEY DANDRIDGE AND HIS ORCHESTRA
Roy Eldridge(tp) Chu Berry(ts) Putney Dandridge(p-2, vcl) Harry Grey(p-1) Nappy Lamare(a) Artie Bernstein(b) Bill Beason(ds)

 

1935年暮れにフレッチャー・ヘンダーソン楽団に入団した彼は30曲あまり吹き込みますが、その中からべニー ・グッドマンの演奏でも有名な「Stealin’ Apples」です。
5.「Stealin’ Apples」(Chicago, lar 27,1936)(2:58)
FLETCHER HENDERSON AND HIS ORCHESTRA
Dick Vance(tp,arr) Joe Thomas, Roy Eldridge(tp) Fernando Arbello, Ed Cuffee(tb),Chu Berry(ts) Buster Balley(cl,as) Scoops Carey(as) Elmer Fletcher Henderson(p-1, arr) Horace Henderson(p-2,arr) Bob Lessey(g)John Kirby(b) Sid Catlett(ds)

 

Roy Eldridge and Chu Berry – September 1935 by coutesey of Christopher Swing & Beyond

名演「Bluet In C Sharp Minor」と同じ日に録音された、日本でもおなじみの「メリーさんの羊」を聴いてください。唄はロイ・エルドリッジです。
6,「Mary Had A Little Lamb」(Chicago.May 14,1936)(2:57)
TEDDY WILSON AND HIS ORCHESTRA
Roy Eldridge(tp,vcl) Buster Bailey(cl) Chu Berry(ts) Teddy Wilson(p) Bob Lessey(g) Israel Crosby(b) Sid Catlett(ds)

 

1938年1月6日に録音されたビリー・ホリディのセッションではテナーがレスターヤングでしたが、それに先立 つ3週間前にテディ・ウィルソン以外異なるメンバーでこの曲が吹き込まれましたが、長い間未発表でした。レスターのものと比較して聴いてみるのもおもしろいと思います。
7.「When You’re Smiling」(NYC, Dec 17,1937) (2:58)
TEDDY WILSON AND HIS ORCHESTRA
Hot Lips Page(tp) Pee Mee Russell(cl) Chu Berry(ts) Teddy Wilson(p) Allen Reuss(g) unknown(b)unknown(ds)

 

今度のセッションはチュー・べリーだけではなく、ミルドレッド・べイリーの決定的名唱としても知られるもの です。別テイクも聴いてみると、ソロの出来はオリジナルテイクに分があるように思います。チュー・べリーだけ ではなく、ハンク・ダミコや特にデーブ・タフのドラミングにも注目して欲しいと思います。
8.「Lover Come Back To Me」(NYC, Jan 10,1938)(3:18)
MILDRED BAILEY AND HER ORCHESTRA
Jimmy Blake(tp) Hank D’Amico(cl) Chu Berry(ts) Teddy Wilson(p) Allen Reuss(g) Pete Peterson(b) Dave Tough(ds) Mildred Bailey(vcl) Eddie Sauter(arr)

「Lover Come Back To Me」別テイク

Photo by mibandamemata

次の演奏はラジオ放送を収めたもので、司会者がソロイストを次々と紹介しながら演奏が続いていくところな どは正に臨場感あふれるものとなっています。
9.「Someday Sweetheart」(NYC, Jan 20,1939)(4:45)
Harry James, Charlie Teagarden(tp) Jack Teagarden(tb,vcl) Joe Marsala(cl) Chu Berry(ts) Teddy Wilson(p) John Kirby(b) George Wettling(ds)(Broadcast from the Hickory House)

Photo courtesy by Visual discography of Billie Holiday

彼はビリー・ホリディと何回かセッションを共にしていますが、この演奏はその一つです。レスター・ヤングとの共演はあまりにも有名ですが、今となってはこのセッションも貴重というべきでしょう。
10.「That’s All Ask Of You」(Jan 20,1939) (2:59)
BILLIE HOLIDAY AND HER ORCHESTRA
Charlie Shavers(tp) Tyree Glenn(tb) Chu Berry(ts) Sonny White(p) AI Casey(g) Johnny Williams(b) Cozy Cole(ds) Bille Holiday(vcl)

彼は生涯に一度だけカウント・ベイシー楽団と共演していますが、その演奏が次の曲です。レスター・ヤング と共演した唯一の演奏です。レスターとの違いを味わってください。いつもの豪快さは影を潜め、おとなしめのソロとなっています。
11.「Oh Lady Be Good」(Feb 4,1939)(3:09)
COUNT BASIE AND HIS ORCHESTRA
Ed Lewis, Shad Collins(tp) Buck Clayton(tp, arr) Harry Edison(tp) Bennie Morton, Dicky Wells. Dan Minor(tb) Earle Warren(as) Lester Young, Chu Berry(ts) Jack Washington(as, bari) Count Basie(p) Freddie Green(g) Walter Page(b) Jo Jones(ds)

 

スイング時代 には三つの代表的なセッションがありました。ライオネンル・ハンプトンをリーダーとするビクター・セッショ ンとミルドレッド・ベイリーをリーダーとしたコロンビアのセッション、最後はテディ・ウィルソンをリーダーとするブランズウィック・セッション(ビリーホリディ名義のものを含む)です。この演奏はハ ンプトンのセッションの一つで、曲の最初から最後までブロウし続けるチュー・ベリーのソロは正に聞き物です。
12.「Sweethearts On Parade」(NYC, Apr 5,1939)(3:02)
LIONEL HAMPTON AND HIS ORCHESTRA
Chu Berry(ts) Lional Hampton(vib, vcl) Clyde Hart(p) Allan Ruess(g) Milt Hinton(b)Cozy Cole(ds)

キャブ・キャロウェイ楽団におけるバラードの名演といえば真っ先に上げられるのが次の演奏でしょう。情感 にあふれた彼のバラードプレイは聴く者の胸を打ちます。
13.「A Ghost Of A Chance」(Chicago,June 27,1940)(2:56)
CAB CALLOWAY AND HIS ORCHESTRA
Mario Bauza, Dizzy Gillespie, Lammer “right(tp) Tyree Glenn(tb,vib) Quentin Jackson, Key Johnson(tb) Chu Berry, Walter Thomas(ts) Benny Payne(p) Danny Barker(g) Milt Hinton(b) Cozy Cole(ds) Cab Calloway(vcl) Benny Carter, Andy Gibson, Edgar Battle, Don Redman(arr)

 

Photo by Discogs

2回目(最後)の彼のリーダー・セッションからジャズのスタンダードである「明るい表通りで」を演奏します。 ジョニー・ホッジスを始めとした数々の名演と比べても、決して見劣りすることがないプレイだと思うのですが 皆さんはどう感じられましたでしょうか。
14.「On The Sunnyside Of The Street」(NYC, Aug 28,1941)(3:56)
CHU BERRY AND HIS JAZZ ENSEMBLE
Hot Lips Page(tp) Chu Berry(ts) Clyde Hart(p) AI Casey(g) AL Morgan(b) Harry Yaeger(ds)

さて彼の演奏は如何だったでしょうか。有名なビッグバンドに在籍中の演奏はかなり残っているのですが、そ の他の演奏はリーダーセッションが2回しかないのと、コンボでの演奏が細切れに散在しているため、彼の演奏 を聴くには多大な努力が必要です。そのためコールマン・ホーキンスやベン・ウェブスターに比べ過小評価される のはやむを得ないと思いますが、その演奏をつぶさに聴くと彼の演奏の素晴らしさがわかっていただけると信じ ています。今回の特集がチュー・ベリーに対する皆さんの再評価につながれば良いなあと思います。