タグ別アーカイブ: Wingy Manone

大阪ジャズ同好会第37回例会(2019年6月9日) 持ち寄り『1960年代のジャズ』②

June 12,2019

Photo by courtesy’s of http://www.ricocks.net

今回は参加者持ち寄り『1960年代のジャズ』の2回目です。

・Y瀬氏
1961年に録音されたドリス・デイとアンドレ・プレヴィントリオによる「DUET」とドリス・デイの追悼として「MY HEART」も併せてご紹介されました。以下、当日配付された案内を修正せず転載します。

ドリス・デイとアンドレ・プレヴィン、そしてテリー・メルチャーのこと
2019年6月の持ち寄りテーマ「1860年代ジャズ」で、ドリス・デイを紹介したい・・・と考 えました。18歳だった1940年、レスブラウン楽団の専属歌手として芸能界デビューし た彼女ですが、早々にトロンボーン奏者のアル・ジョーダンと結婚して妊娠。中絶要求を 拒んで愛息テリーを産んだものの家庭内暴力に悩み2年で離婚。46年の再婚もわずか8カ月で破局した後、3度目の夫で代理人マーティイン・メルチャーの尽力もありワーナー映画 のオーディションをパスし、その主題歌を含めて映画の世界で大成功を納めていきます。
そんな彼女が、ウエストコースト系のジャズピアニストとしてスタートし、同じハリウッドのMGM映画で音楽監督をしていたアンドレ・プレヴィンとコロンビアレコードのスタジオで出会ったのが1861年。彼は後にクラシックの世界でも世界各地の交響楽団の指揮者や監督を務めた人物です。共にジャズに飢えていた2人が、化学反応を起こして吹き込んだのが「DUET」です。ドリスとプレヴィン・トリオ(レッド・ミッッチェルb、フランク・ キャップds)にとって、ジャズマインドに満ちたまさに奇跡の1枚になりました。
①CLOSE YOUR EYE
②MY ONE AND ONLY LOVE
プレヴィンは今年2月28日、90歳を目前に亡くなっていたことを知り、その追悼にもなるかと思ったのですが、ドリスは2004年に先立った愛息テリー(メルチャー姓に改名)のため、(歌いたくて歌った)新旧のお気に入り音源による新作「MY HEART」を2011年に発表。この中でテリー作の表題曲を労苦を共にしたbuddy(相棒・同志) へのメッセージを語るなど、なお健在だったのですが、残念ながら今年5月13日に97 歳で逝去。これまた追悼盤ということになってしまいました。ちなみに、先ほどの②は、 この「MY HEART」にも収録されており、ドリスの愛着ぶりがしのばれます。
③MY HEART
④Message for Terry

Here is Doris Day sings “CLOSE YOUR EYE”.
Doris Day (vcl) acc by Andre Previn (p) Red Mitchell (b) Frank Capp (ds)
Hollywood, CA, November 30 & December 16, 1961

Here is Doris Day sings “My One And Only Love”.
Members of the recording are the same as above.

Here is Doris Day sings “My Heart” (from New Album 2011)

当日は「ドリス・デイのメッセージ」(30秒)だけのご紹介でしたが、本ブログでは全編お聞き頂けるYouTube映像(収録された写真が秀逸です)を添付しました。

Here is Doris Day with Terry Melcher

・T村氏

1960年代は、前衛ジャズの台頭、ビートルズ旋風、ボサノバや電化サウンドの流行などで、主流派ジャズが翻弄された時代でした。マイルス・デヴィスとジョン・コルトレー ンが時代を席巻したように思います。ここでは、伝統を守り、頑張っていた中間派ジャズを紹介します。
①Sweet Georgia Brown」(July.2.1964)
シカゴ派のオールスターズが、一堂に会してのニューポートジャズフェスティバルでの演奏です。
②「Swinging at the Coppers ‘Rail」(May.2 .1961)
1960年代初頭のバッククレイトン・オールスターズの欧州ツアーの演奏です。私の一番好きなジャズです。
③「Autumn Leaves」(Apr.29.1967)
ドン・バイアスの晩年のドイツで行われたライヴ演奏です。

1.Here is Newport Jazz Festival All Stars play “Sweet Georgia Brown”.
Muggsy Spanier, Max Kaminsky,Wingy Manone, Joe Thomas, George Brumies(tp) ,Lou McGarity(tb) ,Edmond Hall,Peanuts Hucko(cl),George Wein(p),Bob Haggart, Slam Stewart(b),Jo Jones,Buzzy Drootin(ds)  July 2,1964

添付の音源では、最初の曲「Sweet Georgia Brown」含め収録された全12曲を聴くことが可能です。

2. Here is Buck Clayton All Stars play “Swinging at the Coppers ‘Rail”.
Buck Clayton,Emmett Berry(tp),Dickie Wells(tb),Earle Warren(as)
Buddy Tate(ts), Sir Charles Thompson (p), Gene Ramey(b), Oliver Jackson(ds) May 2,1961

3. Here is Don Byas Quartet play “Autumn Leaves”.
Don Byas(ts), Sir Charles Thompson(p), Isla Eckinger(b), Peter Schmidlin(ds)
April 29,1967

ブログ作成者からDon Byasのドキュメンタリー映像を追加致します。川で釣りをしているシーンから始まります。(前半のBGは関係なく、Don Byasの映像が開始する箇所から添付しております)

Here is Don Byas Documentary Complete

・H氏(ODJC会員)

George Lewis in Tokyo 1963(1963年8月21日東京厚生年金会館ホール)

H氏は1965年(3度目の来日)の公演は行かれたそうです。

Here is George Lewis and His New orleans All Stars play “The world Os Waiting For The Sunrise”.

Punch Miller(tp), Louis Nelson(yb), George Lewis(cl), Joe Robichaux(p), Emanuel Sayles(bj), Pap John Joseph(b), Joe Watkins(ds)  August 21,1963

「ライブ・イン・ジャパン名盤選」(AERA.dotから)
林 建紀氏による解説が良いと思いましたので添付しました。(2011.6. 2)

こちら ▶️

上記来日公演に参加した「パンチ・ミラー(トランペット奏者)」が映画「シンシナティ・キッド」の冒頭シーン(葬送シーン)に出演していた事をお話しされました。

 

The Red Heads(2)

November 13,2018

left to right:
back Jimmy Dorsey, Bill Haid, Vic Berton, Fred Morrow, Dick McDonough
front Red Nichols and Miff Mole by courtesy of Tapatalk

Red Nichols(レッド・ニコルス)の名前は伝記映画「五つの銅貨」で有名ですが、トランペット奏者としての評価は芳しくありません。

最近のジャズ誌ではレッド・ニコルスについて記載されることがなく古い書物からの引用になりますが一読願います。

河野隆次著 『ジャズの辞典』より
「彼自体のプレイはお義理にもホットといえないお寂しいものであった」

ヨアヒム・ベーレント著 『ジャズ』より
「ニコルスの吹奏は、より明瞭で流麗でさえある。だが、感受性とイマジネーションの点では到底ビックスの敵ではなかったのであった」

Photo above of Bix Beiderbecke by Wikipedia

1920年代の巨星ビックス・バイダーベックと比べるのは可哀想だと思います。

レッド・ニコルスはPhil Napoleon(フィル・ナポレオン)と並び1920年代のジャズシーンでは「ニューヨーク・スタイル」と称され、「シカゴ派」とは異なった演奏スタイルで大衆に人気がありました。

Phil Napoleonについては詳しく聞いておりませんので、名前の列記に留めるのみにさせて頂きます。

レッド・ニコルスの人気については面白い事例がありました。

油井正一著(編) 『ディキシーランドジャズ入門』より(長文ですがご容赦下さい)

「1928年、プリンストン大学のジャズファンにレコード・コレクションの内容についてアンケートを求めた結果アームストロングのレコードを持っていたのは1人で、しかも1枚だったという。彼等が愛聴していたのは、白人バンドの「カリフォルニア・ランブラーズ」「レッド・アンド・ミフズ・ストンパーズ」が大部分を占め、(中略)ハーレムの黒人ジャズなどまるで聞かれていなかったわけだ。」

レッド・ニコルスの楽歴については故大和明氏の解説文を以下に添付致しました。(レッド・ニコルス物語 MCA-3012裏面解説文を転載)

Photo above of Eddie Lang by AllMusic

今回はEddie Lang(エディ・ラング)と共演した小編成の録音(1926年3月、11月)を除いたTHE RED HEADSの演奏をお楽しみ下さい。

尚、録音データはBrian Rustディスコグラフィーを参考にしました。

Here is THE RED HEADS play ”Headin’ For Louisville”.(106402)
Red Nichols(tp),Miff Mole(tb), Bobby Davis, Fred Morrow(cl, as),Arthur Schutt(p), Vic Berton(d)
New York November 13, 1925

Headin’ For Louisville

Here is TED RED HEADS play “Hangover”.(106604)
Red Nichols(tp),Miff Mole(tb),Jimmy Dorsey(cl, as), ? Alfie Evens(cl, ts), Rube Bloom(p),Vic Berton(d)
New York February 4, 1926

_Hangover

Here is RED HEADS play “Heebie Jeebies”.(107205)
Red Nichols, Leo McConville(tp), Brad Gowans(cnt),Miff Mole(tb),Jimmy Dorsey(cl, as), Arthur Schutt(p), Dick McDonough(bj, g),Vic Berton(d)
New York November 11, 1926

Heebie Jeebies

Here is RED HEADS play “A Good Man Is Hard To Find”.(107782-1-2)
Red Nichols(tp),Wingy Manone (cnt),Miff Mole(tb), Fud Livingston(cl),Arthur Schutt(p),Vic Berton(d)
New York September 16, 1927

A Good Man Is Hard To Find

阪急百貨店SPレコードコンサート(6月22日)

June 22.2018

本日も阪急百貨店で開催されているSPレコードコンサートに行ってきました。今日はシカゴで活躍したジャズメンの録音を7曲聞きました。

最初の曲から私の大好きなクラリネットを聞くことができ楽しかったです。

ブログではSP愛好家の瀬谷徹氏がYouTubeにアップされている4曲を添付させて頂きました。

明日は「カンサスシティ」で活躍したベニー・モーテン楽団をご紹介されることを楽しみにしております。

Photo above of Johnny Dodds by NOLA Jazz Museum

(1)
Here is Johnny Dodds and New Orleans Wanderers play “Perdido Street Blues”.
George Mitchell(cnt) Kid Ory(tb) Johnny Dodds(cl) Lil Armstrong(p) Johnny St. Cyr(bj) Chicago, July 13, 1926
この曲におけるJohnny Doddsのイントロは個人的に大好きです。モダンジャズのファンの方にもお薦めします。

(2)
Here is Jimmie Noone’s Apex Club Orchestra play “Every Evening”.
Jimmie Noone(cl),Joe Poston (as),Earl Hines(p),Buddy Scott (banjo),Johnny Wells (ds) May 1928.

ニューオーリンズ出身のジャズメンとシカゴ生まれの若き白人ジャズメンの共演を2曲ご紹介されました。

(3)
Here is Elmer Schoebel and his Friars Society Orchestra play “Copenhagen”.
Dick Feige(cnt) Jack Reid(tb) Frank Teschmacher(cl) Floyd Townes(ts) Elmer Schoebel(p) Karl Berger(g) John Kuhn(tu) George Wettling(d) Chicago, October 18, 1929

個人的にはギターの音(曲の途中にブレイクとして短く挿入)が新鮮に聞こえました。

Photo above of Wingy Manone by courtesy of alchetron.com

(4)
Here is Benny Goodman and his Boys play “Muskrat Ramble”.

ベニー・グッドマンが20歳での録音です。個人的な与太話で恐縮ですがWingy Manoneの写真を見ると「丹下左膳」を思い出します。

Wingy Manone (tp) Benny Goodman (cl) Bud Freeman (ts) Joe Sullivan (p) Herman Foster (bj) Harry Goodman (b) Bob Conselman (d)  Chicago, August 13, 1929

by YouTube

(5)
Here is Earl Hines and His Orchestra play “Blue Nights”.

Shirley Clay, George Mitchell (cnt) William Franklin (tb,vcl) Lester Boone (cl,as,bar) Toby Turner (cl,as) Cecil Irwin (ts,cl,arr) Earl Hines (p,vcl) Claude Roberts (bj,g) Hayes Alvis (tu,vcl,arr) Benny Washington (d) Alex Hill (arr)  Chicago, October 25, 1929

以下2曲はSPレコードの面裏(所謂AB面)に収録されたルイ・アームストロングの名演です。解説の西口氏もサッチモの絶頂期の作品としてご紹介されました。

(6)
Here is Louis Armstrong and his Hot Five play “Struttin’ with Some Barbecue”.
Louis Armstrong(cnt) Kid Ory(tb) Johnny Dodds(cl) Lil Armstrong(p) Johnny St. Cyr(bj,g) Chicago, December 9, 1927
Col 37535,

(7)
Here is Louis Armstrong and his Hot Five play “Once In A While”.
Louis Armstrong(cnt) Kid Ory(tb) Johnny Dodds(cl) Lil Armstrong(p) Johnny St. Cyr(bj,g) Chicago, December 10, 1927
Col 37535,