June 26,2020
先日「大阪ジャズ同好会6月例会特集」の概要を投稿しました。
今回は「特集クラリネットの名曲を別スタイルで聴く」において、配布されたレジュメに記載された演奏について音源を添付致しました。
【PETITE FLEUR】(小さい花)
「小さな花」はChris Barber’s Jazz Band の Monty Sunshine の演奏が世界的にヒット(日 本ではピーナッツも)して、クラリネットの代表曲になりました、作曲(演奏)はむろんSidney Bechetです。しかし、その後もほとんどの奏者がサンシャインの「洗練された」スタイルを踏 襲しています。手持ちのものでは、Acker Bilk、Pete Fountain、鈴木章治、北村英治、花岡詠 ニ、谷口英治など。原曲の雰囲気を生かしたEdmond Hallは異彩を放っているとすらいえます。
最近ではKen Peplowski(2018)が出色。
1.Chris Barber’s Jazz Band
2.Acker Bilk
3.Pete Fountain
【鈴懸の径】
リズムエースにピーナッツ・ハッコーが参加した「鈴懸の径」のヒットが1957年。以来、日本 でクラリネットといえばこの曲。鈴木章治だけで(北村との共演含めて) 7バージョン(手持ち 分)あり。他に、花岡詠二、谷口英治、鈴木直樹、滝川雅弘など。ほとんどがピーナッツ・ハッ コーのつけたリフを踏襲しています。
4.鈴木章治
【MEMORIES OF YOU】
1930年Eubie Blake作曲したブロードウェイのショーの曲。直後に録音されたLouis Armstrong +Lionel Hampton 「Memories of You」(1930)が有名。 Benny Goodmanも1940年代から演奏してい るが、映画「ベニー・グッドマン物語」(1955)以来、クラリネット奏者が避けて通れない曲とな った。
クラ以外では、clifford Brown with Strings(1955)、Thelonious Monk(1956)、 Jaki Byard+Roland Kirk(1968)、Wynton Marsalis(1987)、森山威男(2001)など多数。
クラリネットでのユニークな演奏としては、Buddy De Franco Plays Benny Goodman」(1957)、 Eddie Daniels 「Benny Rides Again」(1992)、北村英治「FULL CLARINET」(1994)、 Ken Peplorski 「Memories Of You」(2005)など。
5.Louis Armstrong and Lionel Hampton
6.Jaki Byard and Roland Kirk
7.Clifford Brown
上記解説でご紹介された「滝川雅弘さん、谷口英治さん、森山威男さん、ニューオリンズ・ラスカルズ」については、特集を担当された堀晃氏のHP「わが愛するジャズメン、ジャズ・グループに関する資料室」で詳しく記載されています。
以下、「堀晃の SF HomePage」をご覧下さい。
「ニューオリンズ・ラスカルズ」公式ページも是非ご覧下さい。
当日は日頃聞けない裏話も多く語られ楽しかったです。沖至さんが「ODJC(Original Dixieland Jazz Club)会員番号1番」とお聞きしてビックリしました。
本ブログ作成日(6月26日)はクリフォード・ブラウンの命日です。本例会概要の番外編として沖至さんソロ演奏「I remember Clifford」を添付致します。
8.沖 至「I remember Clifford」