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大阪ジャズ同好会第39回(2019年10月13日)「日本盤ヴィンテージ・シリーズの魅力」②

October18,2019

担当 平野隆史

特集「日本盤ヴィンテージ・シリーズ」の2回目です。今回も油井正一氏による解説文(一部抜粋)を添付します。(当日補足資料として配付しました)

1.「グランド・テラス・バンド/アール・ハインズ」
Here is Earl Hines And His Orchestra play ”G. T. Stomp”.
Earl Hines And His Orchestra:Walter Fuller (tp,vcl) Milton Fletcher, Ed Sims (tp) George Dixon (tp,as,bar) Ed Burke, John Ewing, Joe McLewis (tb) Omer Simeon (cl,as) Leroy Harris (as) Budd Johnson (as,ts,arr) Robert Crowder (ts) Earl Hines (p) Claude Roberts (g) Quinn Wilson (b,arr) Alvin Burroughs (ds) Horace Henderson, Jimmy Mundy, Skippy Williams (arr) NYC, July 12, 1939

1928年シカゴのクラブ「グランド・テラス」で旗挙げされ、以後19年にわたって彼がひきいていたすばらしいビッグ・バンドの演奏だ。
1928年末―正確にはハインズの誕生日にあたる12月28日 に、シカゴのサウス・サイドに開店した「グランド・テラス」 は中央にダンス・フロアー、周囲にテーブル、入口の反対側にはるかはなれてバンド・スタンドが配置され、フロアー・ショウもよび物のひとつになっていた。このクラブの主たる株主は、夜の大統領アル・カポネが所有していたといわれる。1929年はシカゴ・ギャングの跳梁が絶頂に達した年で、「聖ヴ アレンタイン・デイの虐殺」が行われた年でもあった。ハインズのバンドはこのクラブを牙城とし、幾多の俊英を世に送りだしたが、このアルバムに収録されているのは、ス イング時代の絶頂期、1939年7月から40年6月にかけての一 年間に吹きこまれた名演16曲である。

2.「ボディ・アンド・ソウル/コールマン・ホーキンス」
Here is is Coleman Hawkins plays ”Body and Soul”.
Tommy Lindsay, Joe Guy (tp) Earl Hardy (tb) Jackie Fields, Eustis Moore (as) Coleman Hawkins (ts,arr) Gene Rodgers (p,arr) Oscar Smith (b) Arthur Herbert (ds) Thelma Carpenter (vcl) Hazel Scott (arr) NYC, October 11, 1939

ジャズの歴史上最も有名なレコーディングのひとつである。しかしホーキンス自身はこのレコードの伝説的なヒットに首をかしげ、「私はいつもこのように吹いていた。どうしてこのレコードだけが圧倒的にうけたのかがわからない」といっている。ヨーロッパに渡って5年間をすごしたホーキンスの帰国第一作であり、ヨーロッパでのレコーディングはアメリカでも発売されていたというが、つねに「オーバーなほどセンチでテクニック過剰だ」としてミュージシャンと批評家から過少評価をうけていたーときくと、このレコードがうけた原因も解明できそうだ。しかし立派な作品であることにはかわりない。

3.「ジャズの巨人/シドニー・べシェ」
Here is Sidney Bechet and his New Orleans Feetwarmers play ”Egyptian Fantasy”.
Sidney Bechet and his New Orleans Feetwarmers:Henry Allen(tp) J.C. Higginbotham(tb) Sidney Bechet(cl) James Tolliver(p) Wellman Braud(b) J.C. Heard(ds) New York, January 8, 1941

シド ニー・ベシェは、ジャズ・クラリネットおよびソプラノサックスの大巨星であった。彼の全盛期のレコードは、比較的知られていない。(中略)… ここにはじめてビクターに残された、彼の中期の傑作16曲が公開された。これらを聴いて、シドニー・べシェがジャズ界に残した偉大な功績を再認識されるファンも多いだろうし、またそうあってほしいものである。その力強さ、その創造力、そして絢爛たる表現力は、彼の偉大さを証明するものでなくして、何であろうか?

番組のバージョンとは異なります。

4.「エスクァイアー・オール・アメリカン・ホット・ジャズ」
Here is Leonard Feather’s Esquire All Americans play ”Long, Long Journey”.
Leonard Feather’s Esquire All Americans:(by the 1946 Esquire Hot Jazz Award Winners)
Louis Armstrong (tp,vcl) Charlie Shavers (tp) Jimmy Hamilton (cl) Johnny Hodges (as) Don Byas (ts) Duke Ellington, Billy Strayhorn (p) Remo Palmieri (g) Chubby Jackson (b) Sonny Greer (ds) New York, January 10, 1946

「プレイボーイ」誌に圧倒された観があるが、「エス クァイアー」は1930年代以降最もよく読まれた男性向き月刊 誌であった。 当時の編集長(現在は発行人)アーノルド・キングリッチは陽のあたらぬ芸術だったジャズをこの雑誌にとりあげた先覚者で、1944年に評論家レナード・フェザーをジャズ部門の専任記者に委嘱すると共に、人気投票をやるための専問委員会を設けた。(読者投票ではなかった) 年鑑を出すとともに、人気投票の首位を集めて毎年1月にニューヨークのメトロポリタン・オペラハウスやロスアンジェルス、さらにはニ ューオリンズで、「オールスター・コンサート」を開催した。各楽器の首位が「金賞」、第二位が「銀賞」を与えられ、 45年からは「新人賞」(銅賞)も設けられ、1947年末で終ったが一流雑誌がこのように力を入れたことが、ジャズの発展に与えた影響は実に大きかった。

30センチのSP盤ですが、転勤時の引っ越しで割れてしまいました。

(デューク・エリントンのアナウンスが翻訳されています)
「皆さん、デューク・エリントンです。 レナード・フェザーやすばらしいオール・スター・オーケストラとご一緒できて嬉しく思います。この1曲には私も加わって、ルイ・アーム ストロングが歌います。さあはじめよう。レナード。」 レナード・フェザー作のブルース。 ソロイストは、アームストロング(トランペット) → ホッ ジス→アームストロング(ヴォーカル)→エリントン (ピア ノ) →アームストロング(ヴォーカル)。

5.「巨星(Dizzy Gillespie)」
Here is Dizzy Gillespie Band play ”52nd Street Theme”.
Dizzy Gillespie(tp) Don Byas(ts) Milt Jackson(vib) Al Haig(p) Bill DeArango(el-g) Ray Brown(b) J.C. Heard(ds) New York, February 22, 1946

LP 初期に「52番街のジャズ」として発売されたことがあるが、(中略)…レイ・ブラウンの弓弾き部分が面白い。ミルト・ジャクソンとしては最も初期の録音に属する。ヴァイブの音があまりよくないのは、当時ボロボロのヴァイブを引いていたからであろう。

Photo by britannica.com

6.「ビ・バップ・エラ/モダン・ジャズの夜明け」
Here is Kenny Clarke And His 52nd Street Boys play “Royal Roost”.
Kenny Clarke And His 52nd Street Boys: McKinlay Dorham (Kenny Dorham), Fats Navarro (tp), Sonny Stitt (as), Ray Abrams (ts), Eddie DeVerteuil (bs), Bud Powell (p), John Collins (g), Al Hall (b), Kenny Clarke (ds), Gil Fuller (arr) New York, September 5, 1946

(中略)編曲はガレスピー楽団の諸作で定評のあるギル・フラーが担当した。だから変則的な編成で、ビッグバンド的なサウンドをもつ部分もある。 バド・パウエル、ソニー・スティットの好プレイと共に、2人のトランぺ ット奏者が印象に残る。どのソロが誰かは皆さんの判断にまつしかないが、「ロイヤル・ルースト」はワン・コーラス毎にドーハム・ナヴァ 口がソロを交換してい るようにきこえる。それが二回づつあり、この個所の トランペットは四コーラス (1コーラス 12小節の ブルース)である。

Photo by Wikipedia

Here is is Metronome All-Star Bands play “Victory Ball”.
Metronome All-Star Bands:Miles Davis, Dizzy Gillespie, Fats Navarro(tp) J.J.Johnson, Kai Winding (tb) Buddy DeFranco(cl) Charlie Parker(as) Charlie Ventura(ts) Ernie Caceres(bs) Lennie Tristano(p) Billy Bauer(g) Eddie Safranski(b) Shelly Manne(ds) RCA Studios, NYC, January 3, 1949

「ヴィクトリー・ボール」はテーマのあとアルト(パーカー)。そのあとを16小節づつ、マイルス?→デフランコ→ウィンディング?→ ヴェンチュラ → J.J.→ナヴァロ?と続く。ピアノだけが一コーラスのソロをとり、以下キャセレス→ガレスピー? と続いて、ラストのアンサンブルに入リ、そのブリッジをデフランコがとる。この曲は「ス・ワンダフル」のコードにレニ ー・トリスターノが書いたもの。ビリー・バウァー(ギター) はソロこそとらないが、すばらしいアンサンプル、ワークをきかせている。

大阪ジャズ同好会(2017年2月例会) 「ジャズクラリネットの脇道を歩く」(解説 掘 晃氏)

May 13.2018

ジャズ・クラリネットの歴史といえば、ニューオリンズ・ジャズのジョニー・ドッズ、ジミー・ヌーン~スイング時代のベニー・グッドマン、アーティー・ショウバップ以降のトニー・スコット、バディ・デフランコ~エディ・ダニエルズといった流れが「表通り」といえるでしょう。日本では鈴木章治、北村英治、藤家虹二の御三家。しかし、むろん米国のみならず、ヨーロッパやラテン系、日本にも名手は多く、また、クラリネットはリード楽器の基礎ですから、多くのサックスプレイヤーが演奏しており、クラシックの演奏家がジャズを演奏する例も少なくありません。そこで、ちょっと脇道を歩く視点で名手の演奏を紹介します。(掘)

先週も紹介したMonty Sunshineです。

1. Here is Monty Sunshine plays “Hush-a-bye”. (Chris Barber Jazz Band)
Monty Sunshine (cl), Lonnie Donegan (bj), Chris Barber (b), Ron Bowden (d)
London, March 26, 1956
Hush-a-bye

Photo above of Jimmy Hamilton by Wikipedia

ジミー・ハミルトンはバーニー・ビガードの後任としてデューク・エリントン楽団に入団しました。(1943年から1968年まで在籍)

2. Here is Jimmy Hamilton Orchestra play ” The Nearness Of You”.
John Anderson (tp) Mitchell “Bootie” Wood, Britt Woodman, Dave Wells (bar-hrn) Jimmy Hamilton (cl) Paul Gonsalves (ts) Jimmy Rowles (p) Aaron Bell (b) Sam Woodyard (d) Los Angeles, July, 1960
The Nearness Of You

Photo above of Peanuts Hucko by Wikipedia

3.Here is Peanuts Hucko All Stars play “Rose Room”.
Peanuts Hucko (cl) Frits Landesbergen (vib) John Bunch (p) Jack Lesberg (b) Jake Hanna (d) Louise Tobin (vcl)  Holland, July 8, 1986
Rose Room

Richard-Stoltzman-Updated

Photo by Milken Archive

4.Here is Richard Stoltzman plays “Maidens Awake”.
Richard Stoltzman(cl),Gary Burton(vib),Eddie Gomez(b)……   August 9-11,1999
Maidens Awake

Richard Stoltzmanについては過去の投稿もお時間あればご覧下さい。⇨下記に5回分を添付しました。

【1】 【2】 【3】 【4】 【5】

Photo above of James L. Dean by courtesy of jldeanorchestra.com

5.Here is James L. Dean Quartet play “Giant Steps”.

(30秒しか聞くことができませんことをご容赦下さい)
James L. Dean (cl) Vic Cenicola (g) Ron Naspo (b) Glen Weber (d,cga)  N.J., July 23 & 25, 1995
Giant Steps

James L. DeanについてはHPを参照しました。⇨こちらをクリックして下さい。

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Photo above of Evan Christopher by courtesy of Bebopified

6.Here is Evan Christopher plays “Tropical Moon”
Evan Christopher (cl) David Blenkhorn (g) Dave Kelbie (rhythm-g) Sebastien Girardot (b) (Finese: Django a la Creole)  Wales, March, 2010
Tropical Moon

Evan ChristopherについてはFaceBookを参照しました。⇨こちらをクリックして下さい。 

Photo above of Paquito D’Rivera from aztecatrends.com

7.Here is Paquito D’Rivera plays “Tico ! Tico !”.
Paquito D’Rivera (cl) Danilo Perez (p) Fareed Haque (g-1) Romero Lubambo (g-2) Tiberio Nascimento (g-3) David Finck (b-4) Nilson Matta (b-5) Mark Walker (d-4) Portinho (d-5) New York, 1989
Tico! Tico

Paquito D’Riveraについては過去の投稿もお時間あればご覧下さい。⇨下記に5回分を添付しました。

【1】 【2】 【3】 【4】 【5】

Buddy DeFranco (left) and Eddie Daniels Photos by Garrett Cheen

Eddie DanielsとBuddy DeFrancoについては今回省略させて下さい。

Rolf Kuhn と Bob McGarryがArt Hodesのテレビ番組(1958年)に出演した映像をご覧下さい。

8.Here is Rolf Kuhn and Bob McGarry play “Bei Mir Bist Du Schön”.  2 Oct.1958

スウェーデンの名手Ove Lindについても映像を添付しました。

9.Here is Ove Lind plays “Swingtime”.

解説の掘氏「日本人演奏家として最も高く評価している清水万紀夫」

10.Here is 清水万紀夫(Makio Shimizu) plays “Les Liaisons(危険な関係)”.

最後にBS録画映像「日本のトップジャズメンたち」からレイモンド・コンデの映像を添付します。
 Here is レイモンド・コンデ(Raymond Conde) plays “Star Dust”.