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神戸ジャズ愛好会3月例会概要「昨年聴いた私のベスト・アルバム」(2021年3月28日)

3月28日(日曜日)に開催された神戸ジャズ愛好会の例会概要を作成致しました。当日は悪天候にも拘らず、全7名(1人は途中退席)の参加でした。以下4人による選曲を記載します。

20210330

・K氏

白木秀雄の復刻CDから2曲

1.「ステレオ・ドラム & ブラック・モード」から「ステレオ・ドラム(ドラムソロ)」をご紹介されました。今回は音源が手元にございませんので、「シャボン玉ホリデー 」出演時の映像でご勘弁願います。

2.「白木秀雄プレイズ・ホレス・シルヴァー」から「セニョール・ブルース」をご紹介されましたが 音源の関係で「Swinging The Samba」を添付します。

松本英彦(ts) 小俣尚也(tp) 福原彰(vtb) 世良譲(p)栗田八郎(b)白木秀雄(ds)(1962年) 

白木秀雄の死亡を報道した朝日新聞記事(ブログ作成者が大阪ジャズ同好会でご紹介)を添付します。(昭和47年9月1日東京夕刊)

3.アン・バートンのデビューEPとデビュー前の貴重な音源を収録した「Early Blue 1958-1968」

上記CDの詳細については下記サイトを参照願います。

http://www.muzak.co.jp/newrelease/2020/12/16001245.php

当日は「Kansas City」をご紹介されましたが音源を提供できません。代替としてオーケストラをバックに歌ったテレビ番組映像を添付します。

・F川氏

大阪ジャズ同好会の新譜紹介でも好評だった3枚のCDをご持参されました。

1.『白石幸司(cl) & Swingin’ Buddies / Clarinet Lovers』(YPM-067)

  大橋高志(p),菊池一成(,B Sousaphone),佐久間和(g)

「The Shiek of Araby」をご紹介されましたが、本CDの公式YouTubeを添付します。

 2. 『The Dutch Swing College Band meets Teddy Wilson(p)』(CDSOL-46730)

1976年の共演映像を添付します。

ブログ作成者から同郷のリタ・ライスとの共演映像を追加します。

3. 『Christof Sanger(p) Trio featuring Ken Peplowski(cl) /Follow My Secret Heart』(LAIKA-35103792)

上記CDの詳細については下記サイトを参照願います。

https://ventoazul.shop-pro.jp/?pid=148026442

F川さんはケン・ペプロウスキーが参加した新譜を大阪ジャズ同好会でも必ずご紹介されます。当日は「Get Happy」をご紹介されました。

I Follow My Secret Heart(アルバムタイトル曲)を追加添付します。

・寺本世話人

 1.「 Hush-a-bye/ Johnny Griffin」 (Black Lion MZCB-1402/1403) 

Johnny Griffin(ts) Kenny Drew(p) Niels-Henning Orsted Pedersen(b) Albert Heath(ds)「Hush-A-Bye」(March 30 or 31,1967)

2.「Voyage / Stan Getz」(Black-Hawk 32XB-98)

 Stan Getz(ts) Kenny Baron(p) George Mraz(b) Victor Lewis(ds)  (March 9,1986) 当日は「I Thought About You」をご紹介されましたが「Yesterdays」を添付します。

・平野

トニ・ハーパー(Toni Harper )放送録音

1963年9月「米国財務省が発行する貯蓄債権募集を目的とした番組」に出演した時に録音されたレコードを入手しました。15分番組ですが12分に編集しご紹介しました。

トニ・ハーパーは1963年、キャノンボール・アダレイの日本公演に同行しています。上記放送のインタビューでも「横浜〜東京〜広島」に行ったと答えています。
東京TBSのスタジオライブも収録されDVDで販売され、YouTubeでも公開されています。

大阪ジャズ同好会第45回(2021年3月7日)概要④「バニー・ベリガン物語」

寺本泰規氏

Photo by YouTube

当日配付されたレジュメに沿ってブログ作成者が写真等を添付させていただきました。

(1)はじめに
スイング時代において私が最も好きなジャズメンの中に白人トランペッター、バニー・ベリガンがいます。今回は彼の生涯をたどりながら代表的な演奏を楽しみたいと思います。

(2)初期の演奏
彼は本名をローランド・バーナート(Rowland Bernart )・ベリガンといい、ウィスコンシン州キャルメットに1908年11月2日に生まれました。兄のドンは ドラマーで、母はピアノを弾いていました。そういう環境の中で彼は最初バイオリンを始めましたが、途中でトランペットに変えます。( ’27年まで両方演奏)13才で地元のメリル・オウエンと彼のペンシー・ジャズ・バンドで演奏を始め、20年代の初めはウィスコンシンにいたN.O.R.K.に在団しました。30年にいたるまで彼はカレッジ・バンドやローカル・バンドを転々とし、ニューヨークやフィラデルフィアにも足をのばしていました。30年春にようやく初レコーディングを迎えます。ハル・ケンプ楽団とのセッションです。

1. 「Washin’ The Blues From My Soul」 (30/5/14)
Hal Kemp & His Orchestra

35年夏にB.G.楽団に加入するまでフリーランサーとして色々な楽団に参加し演奏を残しています。

2. 「Put That Sun Back In The Sky」 (32/2/5)
The Boswell Sisters with Victer Young & Hids Orch.

3. 「Solo Hop」 (35/4/25)
Glenn Miller & His Orchestra

(3)中期の演奏
35年6月にベニー・グッドマン楽団に入団し、9月に退団するまで印象的なソロを何曲か残していますが、その中の代表曲を聴いていただきます。

左から6人目(グッドマンが上)Photo by Wikipedia

4.「King Porter Stomp」 (35/7/1)
Benny Goodman & His Orchestra

11月にはバド・フリーマンの最初のリーダー・グループ、ウィンディ・シティ・ファイブでデッカへ4曲(別テイクあり)、12月にはミルドレッド・ベイリーのアレイ・キャッツの一員として4曲吹き込みました。

5. 「Honeysuckle Rose」 (35/12)
Mildred Bailey & Her Alley Cats

36年に入るといっそう積極的に数々のセッションに参加していきます。

6. 「Just To Be In Caroline」 (36/4/17)
Frank Froeba & His Swing Band

また36年にはビリー・ホリディとの競演も行っています。(計8曲)

7. 「Let’s Call A Heart A Heart」 (36/9/29)
Billie Holiday & Her Orchestra including Clyde Hart

トミー・ドーシー楽団/トランペットセクション左(ファースト) Photo by Wikipedia

37年1月彼はトミー・ドーシー楽団に第一次の入団をします。ここでは彼の代表的ソロワークが聴ける「マリー」をエアーチェックとスタジオ録音の2ヴァージョンで聴いていただきましょう。(エアーチェックはスタジオ録音の11日前に吹き込まれていることに注意!ソロがどう違うか注目してください)

8.「Marie」 (37/1/18)(aircheck)
Tommy Dorsey & His Orchestra

9.「Marie」 (37/1/29)
Tommy Dorsey & His Orchestra

さて、37年5月からドーシーから独立して念願のビッグ・バンドを結成します。結成後の経営はお世辞にも順風満帆とはいえなかったようですが、その中でも決定的な名演として知られるのが次の曲です。またこの曲にはテイク2が残っており、アドリブがどのようになっているかよく聴いてみてください。

  1. 「I Can’t Get Started」(original take)(37/8/7)
    「I Can’t Get Started」(take 2) (37/8/7)(only tp solo)
    Bunny Berigan & His Orchestra

次はエアーチェックによる演奏で彼の会話と印象的なソロを披露してくれます。

  1. 「Dark Eyes」 (38/5/1)
    Paul Whiteman & His Orchestra

(4)後期の演奏
40年の春に彼は自分のバンドを解散します。そして再びトミー・ドーシー楽団に参加します。8月に退団するまでに30数曲をビクターに吹き込んでいます。
また、リー・ワイリーの伴奏者として4曲つき合ったりもしました。

  1. 「Let’s Do It」 (40/4/10)
    Lee Wiley & Bunny Berigan,J.Bushkin,Sid Weiss,G.Wettling

同じくドーシー楽団と当時の専属歌手フランク・シナトラとパイド・パイパーズとの共演で同じ曲を違うバージョンで聴いてください。

  1. 「East Of The Sun」 (40/4/23) (スタジオ録音)
    Tommy Dorsey & His Orchestra
  2. 「East Of The Sun」 (40/5/18) (エアーチェック)
    Tommy Dorsey & His Orchestra

ドーシー楽団を辞したベリガンは再度バンドをつくりましたが、最初は良くても厳しいワンナイターが続く生活は彼にとって負担だったようで、結局ピー・ウィー・アーヴィンにバンドを譲りました。最後にたぶん彼にとってのラストレコーディングをエアーチェックで残していますので聴くことにしましょう。

  1. 「I’m Confessin’」 (42/spring)
    Bunny Berigan & His Orchestra

1942年6月2日、30年代に花咲いた白人最高のスイングトランペッターの一人であるバニー・ベリガンはニューヨークの病院で享年33才の生涯を終えたのでした。

<演奏レコード>
1.「Hal Kemp & His Orchestra」 (Shoestring SS-110)
2.「Okay,America! Alternate Take & Rareties」 (Jass Jass One)
3.「Glenn Miller」 (Epic 25・8P・5124[CD])
4.「Original Benny Goodman Best Collection」 (RCA RA9003~4)
5.「Her Greatest Performance/Mildred Bailey」 (Col.JC3L22)
6.「Bunny Berigan 1936 vol.1」 (Jazz Information CAH3000)
7.「Billie Holiday」 (Col.O0DP570~577[CD])
8.「Tommy Dorsey & His Orch/1936-37 vol.2」 (Sunbeam SB-235)
9.「The Best Of Tommy Dorsey」 (RCA RA-5339)
10.「The Great Dance Band Of The ’30s & ’40s」 (Vic LPM-2078)
「The Indispensable Bunny Berigan」 (RCA PM43689)
11.「Bunny Berigan-Leader & Sideman ’35-’40」 (Meritt 504)
12.「Lee Wiley & Bunny Berigan The Complete Session of April 10,1940」
(Blu-Disc T-1013)
13.「The Essence OF Small Groups」 (RCA RA75~78)
14.「Bunny Berigan-Leader & Sideman」(Jazz Archives JA-19)
15.「Bunny Berigan-Leader & Sideman」(Jazz Archives JA-19)
            (すべてモノラル録音です)

大阪ジャズ同好会第45回(2021年3月7日)概要③「私の好きなアルトサックス奏者(後半)」

後半は寺本世話人と平野がご紹介した演奏を添付します。

・寺本世話人

(1)Bud Shank

テレビ放送「Star Of Jazz」から2曲

Bud Shank(as,Fl), Claude Williamson(p), Don Prell(b), Chuck Flores(ds)
KABC-TV, Stars Of Jazz , November 26, 1956
「Crazy Rhythm〜Lover Man」

本録音は過去にCalliopeレコードで発売されていましたが、著作権の関係で市場から消えました。

L to R: Bob Cooper, Bud Shank, Claude Williamson, and Chuck Flores during a Stars of Jazz rehearsal break. (photo: © Dave Boyd)

(2)Sonny Criss

Sonny Criss (as) Barry Harris (p) Leroy Vinnegar (b) Lennie McBrowne (d)
Los Angeles, March 1, 1975
「Angel eyes」

(3)Sonny Stitt

Photo by Wikipedia

1980年、FM大阪で放送された録音をご紹介されました。
Sonny Stitt (ts) Hank Jones (p) George Duvivier (b) Grady Tate (d,vcl)
Osaka, Japan, November 10, 1980
当日は「Star Dust」をご紹介されましたが、音源は提供は出来ません。
当日放送された曲目を記載します。

  1. Star Dust(4:05)
  2. The Shadow of Your Smile(6:31)
  3. I Can’t Get Started(3:19)
  4. Bye Bye Blackbird(4:48)
  5. Yesterdays(6:45)
  6. Star Dust(3:59)
  7. Unknown Title(4:53)
  8. Unknown Title(3:22)

6日後(11月16日)東京のスタジオで録音された作品「Good Life」については、下記サイトを参照願います。

https://merurido.jp/item.php?pdid=OTLCD2464

YouTubeに1980年10月(推定)に録音された「Body &Soul」が公開されています。

・平野

Lee Konitz
(1927年10月13日~2020年4月15日)

1.Lennie Tristano Quintet 「Subsonscious-Lee」
Lee Konitz (as) Lennie Tristano (p) Billy Bauer (g) Arnold Fishkin (b) Shelly Manne (ds)
New York, January 11, 1949

2.Lee Konitz Sextet「Ezz-thetic
Miles Davis (tp) Lee Konitz (as) Sal Mosca (p) Billy Bauer (g) Arnold Fishkin (b) Max Roach (ds)
New York, March 8, 1951

3.Jazz At Storyville: Lee Konitz Quartet「Ablution」
Lee Konitz (as) Ronnie Ball (p) Percy Heath (b) Al Levitt (ds)
Live “Storyville Club”, Boston, MA, January 5, 1954

大阪ジャズ同好会第45回(2021年3月7日)概要②「私の好きなアルトサックス奏者(前半)」

竹村功氏

私の好きなアルトサックス奏者は、四人です。
(1)ジョニー・ホッジスJohnny” Hodges
「In The Shade Of The Old Apple Tree」(Jun.20. 1950)
Harold” Shorty”Baker(tp), Quentin Jackson(tb), Jimmy Hamilton(cl), Raymond Fol(p), Wendell Marshall(b), George Ballard(ds)

デューク・エリントン楽団の至宝。ホッジスの抜けた1951年から1955年は、エリントン楽団の暗黒時代と言われました。

(2)チャーリー・パーカーCharlie Parker
「Begin The Beguine」(Jan.23. 1952)
Walter Bishop Jr.(p), Teddy Kotick(b), Max Roach(ds),Jose Mangual(bongo)

ご存知バードのラテンリズムに乗った楽しい演奏です。


(3)アート・ペッパーArt Pepper
「You And The Night And The Music」 (Aug. 1956)
Marty Paich(p), Buddy Clark(b),Frank Capp(ds)

タンパ・レーベルのペッパーの名曲名演。

(4)ポール・デスモンドPaul Desmond
「 Samba de Orfou」(Jun. 19.1961)
Jim Hall(g),Gene Cherico(b),Connie Kay(ds)

ジム・ホールとの名コンビで幾つか吹き込みましたが、この「Take Ten」が最高作です。

H氏

古谷充(2020年9月2日死去)

古谷充とザ・フレッシュメン 「民謡集」から「城ヶ島の雨」

古谷充 (as), 稲見馨 (tp), 大塚善章 (p), 奥村博一 (b), トム楢原 (ds) 1961年テイチク制作

ブログ作成者から追加

当日ご持参のCDはアルバム「FANKY DRIVIN’」とのカップリングです。

K氏

渡辺貞夫

Sadao Watanabe at “Pit Inn”より「Softly, As In A Morning Sunrise」をご紹介

Sadao Watanabe (as) Cedar Walton (p) Sam Jones (b) Billy Higgins (d)
Live “Pit Inn”, Tokyo, December 24, 1974

ブログ作成者から追加

Y木氏

ポール・デスモンドPaul Desmond

「Jazz At The College Of The Pacific」から「All the things you are」をご紹介
Paul Desmond (as) Dave Brubeck (p) Ron Crotty (b)Joe Dodge (d)
Live “College of The Pacific”, Stockton, CA, December 14, 1953

大阪ジャズ同好会第45回(2021年3月7日)概要 ①「新譜紹介」

新譜紹介 (古川正孝氏)

1.Janet Seidel / It Was Only Yesterday] (MZCF-1421)

アルバムの詳細については下記サイトを参照願います。

https://www.catfish-records.jp/product/27296

当日は「Misty」をご紹介されましたが、著作権の関係で下記サイトをご利用願います。

YouTube映像を追加添付致します。

2.片倉真由子 / Plays Standard (DOD*011)

本作品のPRトレーラーを添付します。

当日は「Alone Together」を「ご紹介されましたが、「モーニン(Moanin’)」を添付します。

3.Ellen Anderson / You Should Have Told Me (PCD-204)

スウェーデンのボーカリスト、エレン・アンデションの4年振りソロアルバム

当日は「Blackbird」をご紹介されましたが、「I Get Along With You Very Well」「You Should Have Told Me」を添付しました。

4.Jazz Lady Project / Cinema Lovers II (GE-502)

本作品のPRトレーラーを添付します。当日ご紹介された「THE GALAXY EXPRESS 999 (銀河鉄道999)」を映像と共にお楽しみ下さい。

2017年1月に発売された前作のビデオもご覧下さい。